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IT、特にコンサルに携わる方々を癒すメッセージを、ついでに趣味のダーツ話も交えて・・

新入社員の心構えについて

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4/1(金)に新入社員として、新しいビジネスパーソンの一日を始めた方々、たくさんいらっしゃると思います。まずはご入社誠におめでとうございます。数日経って、少しずつ会社の現場にも慣れ始めてきたことと思います。

私の関わっているクライアントや協力会社先にもフレッシュな新入社員がWelcomeされました。

すっかりごぶさたしていたのですが、久しぶりにエントリを書きたくなって、このようにメッセージをしています。

なお、先にお断りしておきますが、下記のとおり過去いくつかエントリしていますが、あえて今回はそれを総括せず、今の世代の方々を私なりに観察して、感じることに従い、新たにエントリを書かせていただきます。ご了承ください。

http://blogs.itmedia.co.jp/torapapa/2012/04/post-ab7e.html

http://blogs.itmedia.co.jp/torapapa/2008/04/post-4543.html

http://blogs.itmedia.co.jp/torapapa/2008/07/post-cffb.html

http://blogs.itmedia.co.jp/torapapa/2009/04/post-f56b.html

  1. 新入社員は仕事の仕方を知らなくて当たり前

    私が新入社員だった頃は、今から26年前です。すっかりトシとりました。^^;

    でも、今でも入社日、そこから2週間くらいの出来事を、断片的ではありますが、それでも未だに鮮明に覚えています。

    バリバリいろんな仕事を片付けて、優秀な仕事人間になりたい、早く金持ちになりたい、と思ってました。(苦笑)

    でも、仕事の仕方を、新入社員だからそもそも何も知らないんです。でもそれ当たり前。新入社員だから誰かに教えてもらえないと、どの仕事をどういう風にすればいいのか、わかるはずもありません。

    ということで、そこは「開き直り」ましょう。誰もが同じ道を通ってきてます。臆することはありません。これから覚えるんだから。これから自分なりにやり方を改良する(ように努力する)んだから。

    新入社員は仕事の仕方を知らなくて当たり前なんです。だから威張っていいわけでもないけど(笑)。聞くこと、相談することを恥ずかしいと思わず、先輩にどんどんやり方を聞いて、仕事のいろはをまず素直に学びましょう。そして、十分慣れて、仕事の仕方、効率や品質が分析できるようになったら、過去の踏襲を壊して、いつしか貴方流の仕事の仕方を編み出し、より効率や品質を高める仕事ができる貴方になる日が、何年か後に来ることでしょう。

  2. 仕事を選り好みしない方が良いです

    誰だって、カッコいい仕事したいし、人に自慢できる仕事をしたいです。

    でも、私は、ようやく26年くらい仕事を続けてきて、やっと1つ、学んだ気がします。

    「きつい、辛い仕事こそが、本当の仕事である」

    楽しい仕事なんて、基本的にこの世に存在しません(苦笑)。厳しい仕事、辛い仕事こそ、そこに対価が発生します。辛い仕事であればきっと最終的には貴方にとって儲かる仕事になります。とっても辛いのにその将来が見えない仕事を最近では「ブラック」と呼びます。そういう仕事だったらそれは例外、会社自体をさっさと辞めましょう(泣)。

    少なくとも私の業界では、「優秀な人にはたくさんの仕事、難題な仕事がふりかかる。でも、それを乗り越えるからその人は優秀なんだ」と若い頃から言い聞かされて育ちました。

    今、私は経営者側の立場に立ちました。今、私は自信を持って、それが正しいと思う言えます。優秀じゃない人にたくさん仕事をふると会社は立ち行かなくなるのです。優秀な人は、生産性が高いとか、正確性が高いとか、仕事をたくさんふる理由があるのです。

    だから、どんな仕事が自分にふってきても、それを選り好みせず、さっさとそれをやっつけて、次の仕事をもらう/探す姿勢は重要と思います。過去のエントリにも書きましたが、私の新入社員最初の3日間は、ほぼ資料バインダーのコピーとりでした。でも、おかげで私はコピー機のトラブルは一般的な事務職の人ができるレベルのことはたぶん大丈夫です。紙詰まりもトナー補給もできます。おかげで深夜や休日にどうしてもの急ぎ仕事をするときに、他の社員を出社させて巻き込むことをしなくて済みます。締切で忙しくばたばたしているときに限ってコピー機がトラブったりして、その仲間のリカバリー作業を手伝ってあげることもできます。その若い当時は心底「クソ作業」と思ってましたが、今は、その事務的な作業を集中的に私にふってくれた上司・先輩に、心から感謝しています。

    仕事は、選ぶくらいなら、そのストレスをエネルギーに変えて、さっさとその仕事を終えてしまう方が得策です。

  3. 先輩・上司は選ぶことができません

    私も22年間はいわゆるサラリーマンでしたから、そのときの思い出で言うと、先輩・上司を選ぶことはできません。

    転職すればいいじゃん、という話もありますが、転職しても、転職する前に話し込んだ先輩・上司が優秀なのであれば、その人達はきっと忙しいので、貴方にかまってくれる確率・比率は低いはずです。

    ということで、先輩・上司は、大した納得性もないアルゴリズムで、貴方の前に、「ご指名」の人じゃない人が現れます(涙)。でも。それがサラリーマン、サラリーウーマンなんです。

    選べないから、だからフランクにつきあえばいいと思います。ラッキーだったら、良い助言もくれるし、いろんな人生の糧を伝授してくれるでしょう。そうじゃなかったら、大した助言もなく、人生に寄与する影響もくれず、でも仕事においては、貴方の成果を真の依頼主(お客様とか、上層の管理職とか)に伝えてくれることはしてもらえると思います。一定の先輩なのであれば、経験の差から、何かしら仕事のこつを教えてくれることもある程度期待もできます。

    ほとんど全ての人が、ある瞬間、恵まれない先輩・上司のもとで仕事していることでしょう。統計的に。だからそこにおいて、貴方に少なくとも大きなマイナスハンデはありません。ある意味平等なんです(笑)。選べないけど、気にせず、自分の仕事を堪能することに努めてください。先輩・上司なんか気にしない、気にしない。。。

    過渡期の私には絶対言えないことだったけれど、、、先輩・上司は常に「部分的なお手本」でしかありません。そこ、割り切っていきましょう^^;

  4. 「速い」か「正確に」の少なくともどちらかを満足させることを目指しましょう

    大抵の仕事は、「速い」か「正確に」の少なくともどちらかを満足させる必要があると思います。

    速く終わった方が嬉しい。Or 価値が高まる。

    正確に、も同様です。

    両方できたら最高だけど、管理理論で言うと、これを両立できる人はSUPERなので、まず最初の一般的目標としては、今、自分がやる仕事において、速さと正確さのどちらかを向上させることを目指すが重要です。どっちかでいいです。

    だって、速くなったけど正確さが落ちたら困る。同じ正確性でスピードが速くなったら嬉しい。

    速さが一緒でも正確性が完璧だったら同様に嬉しい。ってことです。

    大抵の仕事はこのバランスが求められるビジネスをてがける企業では当然に発生させる理論です。

    どちらも目指さない人は、私が思うに、まったく将来のない人です。絶対大成しない。どんな仕事人も、どちらかは向上を目指すべきです。両方は大変なので、どちらかでいいから、目指してほしいです。

    貴方が数年後、中間管理職にでもなったら、ほぼ間違いなく思うはずです。「速い」か「正確に」のどちらかでいいから満足してくれよ!って思ってぶつぶつ言う上司・先輩になってるから。。。(爆)

  5. 「他力本願」が一番の近道です

    新人の貴方が一番やるべきでないこと。それは、自身のオリジナリティを過信することです。

    っていうか、新人のうちは、オリジナリティ全て捨て去ってもいいかもです。まさに「他力本願」。

    26年働いた今でも、「自身のオリジナルのチープさ」に痛感する毎日です。

    「自身の力作」より「過去の他人の秀作」です。絶対100倍の生産性でウケます(苦笑)。

    つまりは、秀作を多数持つ他人とできるだけたくさん知り合うことです。あるいはそういう他人を紹介してくれる人をたくさんつくる。それが、貴方のスキルアップ・昇進をできるだけ加速してくれます。

    新入社員のような若い人達で、よくある話としては、先輩・上司のやり方は効率悪いから(例)、私が編み出した新しいやりかたで、もっとすっごい仕事の成果を出します!的なことをアピールして、なかば強制的に実行するんだけれど、、、99%、それが失敗に終わります。(泣)結局その仕事の前後左右にある関連する仕事とのつながりを考慮せずに、単発でその自身の仕事だけのパフォーマンス向上をやろうとするから・・・詳細説明はいったん省略しますが、これはまったく愚かで無意味な改革(しかも失敗談)に終わります。

    少なくとも、新入社員でいる貴方が2年間くらいは、「他力本願」で人の遺作(?)を最大限活用して省力的に仕事をこなし、それをやり過ごすうちに自分のオリジナリティを炸裂するタイミングを伺ってください(笑)。そのくらいのスパンが私はよいと思います。

  6. 「3年後」「1年後」「半年後」「来月」「来週」「明日」の自分を目標化しましょう

    仕事というのは、何でも目標をたてないといけないので・・・貴方の仕事目標も同様にたてないといけないんだけれど、急に社会人としてそれをやれと言われてもという話は理解できます。

    例えば今、私はどう時間軸を刻んでいるかと言うと、

    「10年後」「5年後」「3年後」「1年後」「半年後」「来月」「来週」「明日」「今日の1時間刻み」「30分刻み」「15分刻み」

    とやっていますが、新人の人も、少なくとも、

    「3年後」「1年後」「半年後」「来月」「来週」「明日」

    の自分の目標は、たてられるようになった方がいいと思います。

    思い通りにならなくてもいいんです。26年たっても随時変更だらけですから(笑)。

    習慣が大事なので、この刻みの意味を自身なりに考えていただき、それぞれの計画をたてて運用してほしいと思います。

    少なくとも、私の業界の仕事においては、「入念な計画が立てられていない仕事は絶対成功しない」とまで言われています。

    計画はまず自身でやってみて、立て方も修正の仕方も、自分なりに工夫して、先輩・上司にも一定のアドバイスももらって、レベルアップしていくので、まずは習慣ということで、始めてみてもらいたいなと思います。

  7. 来年には、貴方も誰かの「先輩」になります

    とかいって、あっという間に、貴方は来年度以降、来年度の新入社員の「先輩」になります。

    これがまた、本当にあっという間なので、、、きっと困惑する貴方も多いはず。

    持論ですが、人生は、約1000人月です。(約80年×12か月)

    企業人としての営業日は、だいたい約9000日です。(240営業日×勤続38年)

    マクロ的に言うと、まだ実感ないかも知れないですが、そのくらい、私達に与えられたビジネス人生は貴重なのです。申し訳ないけども、そこに対して若い人の意識は薄いです。若い人が悪いのではなく、どちらかというと私達先輩側がそこをのほほんと危機意識薄くやり過ごしている姿をみせる例が多すぎるのが問題と思っています。

    新入社員と言われなくなった瞬間に、まあ、貴方は既に「先輩」の一人になっていますので、今、新入社員と呼ばれる自身の人生を堪能してほしいな、と願うばかりです。^^;

以上7か条、少しでも今後の皆様方の仕事のご参考になれば幸いです。

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