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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

【OJT】先輩の誉め言葉は、「上から目線」に聴こえると言われたケースについて考える

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さて。

OJTトレーナー研修はほぼ終了し、同時にOJTトレーナー向けフォローアップ研修がスタートしています。


OJTがスタートしてから半年くらい経ち、OJTの現場で起こっていることを共有したり、困ったことをみんなで解決したり、と様々な対話を行います。

OJTの現場から拾えるエピソードは相変わらずどれもこれも面白くて、笑ってしまうものも多々あります。

そんな中で、こういう例を耳にしました。


先輩が、日報にコメントで「よくやったね!」と書いたら、翌日、新入社員から「上から目線で褒めるのはやめてもらえますか?」と言われた、というお話。

「上から目線とは?」と新入社員に尋ねると、
「先輩と私は同等の立場ですよね。だから、上から目線で褒められると違和感あります」などと言われたそうで、その話が教室内でシェアされた時には、かなりざわつきました。

この新入社員の言い分を聞くと昭和な私は、えー?と驚いてしまいますが、案外若い人たちは、人間関係をフラットに見ているのかもしれません。

学校の先生にもため口だったり、〇〇君、などと君付けしていたりするケースもあると聞きますし、親や兄弟にもため口で、下手すると親のことも「君」「ちゃん」で呼ぶ家族もあるとか。

そうなると、会社に入って先輩から「よくやった!」といったコメントをもらうと、なんでこんなに上から目線で言うんだろうと思ってしまうのも無理はないのかも。

最近、自分が理解しづらい発言を聴いたり、理解しがたい出来事を耳にしたりすると、いったんは驚きながらも「そういうもんかなぁ」と冷静に受け止めるようにしています。

「そういう考え方もあるのだなぁ」
「そういう見方もあるのかぁ」
「そういう捉え方もあるのか、なるほど」

と否定や反論はせずに、まずは受け止める。

そうやって受け止めることが、自分にとっての「異文化」とのコミュニケーションの第一歩なのではないかと思うのです。

こちらが「異文化」と思っているということは、相手もこちらのことを「異文化」と思っているに違いなくて、それは、異なっているのであって、どちらかが間違っているとは言えないわけですし。

想定と異なる反応があるとびっくりしますが、「そういう考え方もあるのかぁ」とのんびり構えているほうが、カリカリしなくてよいと思います。


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OJTでお薦めの2冊です。本当におススメです。

 

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