人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「人脈」とは、「自分が知っている」ことではなく、「相手から自分が知られている」ことに意味があるわけで...。

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もう何年も前のことだけれど、ある人(ミドルエイジ)が、「こんな人と一緒に写真を撮ったんだ」「この人にイベントで会ったんだよ」と嬉しそうに写真を見せている場面に遭遇したことがあって、それを聴いていた若者の一人が、「凄い人脈なんですねぇ。どうやってこんなに人脈を作るのか、教えてほしいです」と感嘆していたのだけれど、心の中で、「ああ、そーゆーことじゃないような気がするよー」と呟いたことがあった。

このミドルな方は、ご自分が何人かの有名人(超のつく)の写真を持っている、その人がいる場に自分がいた、俺ってスゴい人脈を持っているだろう!がジマンだったようなのだけれど、どうも、相手がそのミドルの方を認識しているわけじゃないようだった。

若者は、キラキラした目をして、「凄いですねー。どうやってこんな人脈を作るのですか?」と言っていたけれど、その経験から、「人脈」ってなんだろう?と深く考えることとなった。

「人脈は、自分が誰かを知っているということではなく、相手から自分が知られていること、である。」

たぶん、そういうことだ。

誰かを知っていて、一緒に写真を撮ってもらって、ってのは、僥倖かも知れないし、ミーハー的満足を得られるものではあるけれど(私はミーハーなので、有名人に会うと可能なら写真を撮ってもらって、場合によっては、ブログで報告もするけれど、それを"人脈"とは思っていない。あくまでも、ミーハー精神丸出しで、それこそ、"ジマン"しているだけである。・・と書いていて気づいたが、くだらないジマンだな。あは)


ま、それはそれとして、「こんな人と知り合いなんだよ」といくら自分が思っても、相手が「自分のことを知り合い」を認識していないければ、「人脈」としては全く意味がない。

「あ、私、その人、知っている。お願いしてみようか?」

「あ、その方、知り合いなので、相談してみようか?」

とこちらから働きかけられる相手。そして、本当に連絡を取ったら、何等かの反応を相手が示してくれる関係。

相手から、

「ねぇ、ちょっと相談なんだけど」
「一度しか直接は会ったことがないけど、頼みがあるんですけど」

などと言ってもらえる関係。

そういうのが人脈なんじゃないか。


自分が何かをお願いしたら、相手がきいてくれるとか、相手から自分が何かを頼まれる、とか、そういう「相談やリクエスト」のやり取りを出現させられるレベルになってこそ、人脈と言える。



「こんな人と写真を撮ったオレって凄い?」と"人脈"ジマンをしていたらしい彼を見て、ふと思い出したのは、

Barに入って、
「いつもの」
と言ったら、
「なんですか?」
と真顔でバーテンダーに尋ねられた、という笑い話である。

相手に認識されてから初めて、"人脈"と言えるんだよね。うん。うん。

今は、Virtualでもやろうと思えば、人とつながれる。

その場合も、"人脈"と言うためには、
自分が相手を知っているだけではなく、相手から自分が認識されていることが大事だ。

たぶん、後者のほうがうんと大事だ。

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