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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

答えもプロセスもわかってしまう先輩が後輩のしていることをぐっと我慢し見守るのは大変なのだ

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・・・と「バカボン」のようなタイトルですが、先日、およそ2か月ぶりに甥っ子(2歳9か月)に会いに行ってきました。一緒に遊ぶため、いや、遊んでもらうため、です。

正月に私がスマートフォン(iPhone)を見せて以来、写真撮ったり、YouTubeで「ABC」の番組を観たりするのが楽しくなってしまい、私(おばちゃん)=「スマートフォンのひと」という構図ができているようです。

甥っ子宅の玄関を開けた瞬間に言われたことは、
おばちゃん、スマフォン、かって!
でした。

「おい、こんにちは、とか、ごぶさたしてます、とかじゃないのか。なぜ、スマフォンなんだ!?」と突っ込んだのですが、とにかく、「スマフォン、かって!」「スマフォン、かって!」の連呼。「今日は持ってないの」などと適当なことを言い、ごまかしましたが。(ちなみに、「かって」は、「貸して」。「スマフォン」は、もちろん、「スマホ」ですが、「スマフォン」のほうが正しくも思え・・・・笑)

妹(甥っ子の母)と3人で、バスに乗ってショッピングセンターへ。そこの子供用遊戯施設で2人っきりにされまして、1時間遊びました。(妹は自由時間)

木でできた線路(パーツをつなげていくもの)と木の電車のコーナーで、5歳くらいのお兄ちゃんが上手に線路をつなげ、電車も5両編成くらいにして、一周させているのを脇で見ていた甥っ子は、マネをしようとするのですが、電車を走らすのも線路をつなぐのも難しい。

線路パーツは、ジグゾーパズルのように凹凸になっていて、そこを噛ませればよいだけなのですが、凸凸、凹凹だったり、凹凸で向い合せているのに、ぴたっとはめられなかったり。上から入れないと凹凸ははまらないのに、真横から差し込もうとしている、とか。

見ていると、私には、全部の答え(=やり方)がわかってしまうので、まず、口を出してしまいます。「上から入れたらいいんじゃない?」などと。(が、まだ2歳9か月なので、意味が通じないわけで、相変わらず、奮闘しています)

口の次に手を出したくもなります。「ほれ、こうすれば、ガチャットはまるよ」と。しかし、ここは思いとどまりました。

彼に必要なのは、すぐに線路がつながることではなく、試行錯誤し問題解決をする力を付けること。だから、ぐっと我慢しました。

ただ見守る。・・・・この「ただ見守る」が難しい。いちいち考えてしまうから。「こうすればいいのに」「ああ、ああしたらもっとうまくいくのに」

・・・・ふと、思ったのです。 これか、OJT担当者の抱える「悶々」は。

後輩がしていること、遠回りに見えること、やたらと時間かけていること、先輩である自分が見れば、答えもやり方も全部わかることについて、答えばかりかやり方まで違っている・・・。

「教えたい!」「すぐに手を出したい!」

ここを踏ん張るのが難しい。だからついつい介入してしまう。介入を我慢したら、今度は、こちらのストレスが増える。うううぅぅぅぅ。
(あ、もちろん、子育てと後輩育成は、コストのかかり方に対する必死さが違うので、後者であまり悠長なことは言っていられないのも事実ですが)

・・・

1時間の2人っきりのデートの後、妹と合流し、そんな話をしたら、「私なんて、それが毎日だし、いちいち付き合ってられないので、本当に○○ちゃんが困ってしまうまで、口も手も出さないよ。自分のやることもたくさんあるし。放っておく」と、さすが”かあちゃん”な発言を。

で、これもヒントになりました。

「そうか! OJT担当者である先輩がやたらと口、手を出したくなるのを避けるために、自分もうんと忙しくなってしまう、というのがいいのかな。時間に余裕があると、つい何か言いたくなるから、後輩にかまっていられない、けど、一応気にはかけている、という程度の忙しさになっているとよいのかも」などと考えつつ、帰途につきました。

ところで、このデートの最中、15年ぶりくらいにプリクラに挑戦。甥っ子と2ショットで。プリクラの進化に驚きました。すごいことになっていました。 プリクラの話は、また、明日♪

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