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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「相談する人」「相談される人」双方にメリットがある

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最近、「相談に乗ってくださーい」というメールをいただくことが増えました。お仕事関係の方、プライベートの友人、様々なところからです。

これ、凄く嬉しい! とても嬉しい! 

何か困ったことがあった、迷ったことがあった、どうしようかなあと悩んでいることがあった、という場合、私を思い出してくださって、「そーだ、とりあえず、淳子さんに訊いてみよう」と連絡してくださった訳だから。

昨年から社内での役割がちと変わり、かなり自由に活動できる状況に身を置いております。なので、ささーっとアポとってお出かけし、直接お話しする機会も多く、Face to Faceでお話ししていると、もともとの相談ごと以外にも様々な情報交換ができて、私にとっても有意義な時間になります。

もちろん、相談を受けた内容に関しては、門外漢で、自分ではどうしようもないケースもないわけではありませんが、私のできる範囲ではアドバイスなり返答なりをします。場合によっては、誰かを紹介したり・・。

それでも相談されたことで、自分の頭の中では、ぐるぐると思考が巡る。これ、とても大事な時間なのです。「お題」をいただいたので考えるきっかけとなった、というケースも多いから。

そういえば、部下とか後輩というのは、通常、どちらかといえば、上司やら先輩やらに相談に乗ってもらう立場にあるわけですが、逆というのは、とても人を奮起させるような気がします。

上司が部下に、先輩が後輩に、

「ねぇねぇ、○○の件で相談に乗ってもらえないかなあ」

と言えば、部下や後輩は、やはり嬉しいものだと思うのです。

たとえば、OJT担当の先輩たち、ずーっと後輩の相談にばかり応じてきたと思いますが、もう3月。新入社員のOJTであれば、彼らも間もなく2年目で、後輩もできる立場。

そろそろ先輩側も「相談に乗ってもらえないかなあ」と持ちかけてみてもよい時期です。

後輩は、わかることなら嬉々として説明するでしょうし、多少不安な内容であっても、先輩から相談された!と思えば、それを意気に感じて、ハッスル(! 昭和!)し、調べたり、考えたりするに違いありません。

「後輩が自分で考えないんだよなあ」とお嘆きの場合、相談を持ちかけてみるというのは案外使える方法です。

私は職場で、よく後輩に相談します。

「○○の件で、お客様に提案しようと思うのだけれど、私の考えは、・・・・・で、・・・・・がよいと考えていて、ここまで資料作成してみた。で、あなたはどう思う?」 という感じ。

誰でも必ず、自分とは違う視点で意見を言ってくれ、それによって、私も考えの幅が広がることがあります。

相談される側が”ハッスル”(昭和)できるだけでなく、相談する側も新たな視点を得られるという、一粒で二度美味しいんですね。

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