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【イベントレポート】アクティブラーニングで変わる勉強のあり方、もしくは能動的な語学習得のためのヒント

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先週の水曜日、東京大学で開催されたこちらのイベントに参加してきました。

今回はそのイベントレポートをしたいと思います。このイベントで特に興味深かったテーマが2つ、

  1. 世界と日本の教育の違い
  2. アクティブラーニングの概念
講演者は、元ハーバード大学講師で、現在、中国国家公務員やアジアの国々でも指導している株式会社アクティブラーニング代表、羽根拓也氏。もう一人は、Windowsのチーフアーキテ
クトとして米国マイクロソフト本社でビルゲイツと直接仕事をしていた天才プログラマー、neu.Pen LLC 代表の中島聡氏。

■海外では文武両道で当たり前!?


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最初の講演はマイクロソフトでWindowsの開発に携わっていた中島氏による「世界で活躍する人材について」です。そして最も興味深かったのが「海外で一流大学に入学するには勉強だけではいけない」ということでした。日本では東大や早慶と言ったいわゆる一流大学に入るためには筆記試験で点数を取れば良いですが、アメリカの一流大学であるハーバード大やスタンフォード大では筆記試験の点数だけでは入学することはできないという事実が非常に興味深かったです。

もっと言えば、スタンフォード大では文字を読めない人が入学した例すらもあるのだから驚きました。その人は文字を認識することこそ出来ませんでしたが、試験の最中に文字を読む手助けをしてあげる人がいれば素晴らしい成績を残すことができる人だったそうです。

SAT(大学入試のために必要な筆記試験)は一定以上勉強をした人であれば点数が取れてしまうので、差がつかないそう。そこで、課外活動での実績などを評価して入学の可否を評価します。例えばボートの大会で優勝したとか、数学オリンピックで優勝したとか、そういった活動を重要視するためいわゆる"ガリ勉くん"では一流大学に入学することができないんですね。映画ソーシャルネットワークで登場していたウィンクルボルス兄弟もそういえばハーバード大でボート部オリンピック出場と文武両道なエリートだったことを思い出しました。

日本の教育は今まで勉強以外の何を学んできたかを問わない以上、学力偏重主義になるのは避けられないことです。しかし、海外のエリートというのは文武両道でも普通、勉強以外に何かオリジナルの特技を持っているんです。こういった環境の違いが日本とアメリカに違いをもたらすのでしょう。日本でもガリ勉はダサい、オリジナリティを持ってこそクールだという考えがもっと広まれば面白いですね!

■アクティブラーニングという新しい概念


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続いてハーバード大学で語学講師として活躍、優秀指導賞を授与された羽根氏による「ハーバード大で教えた最強語学習得の技術」の講演でした。アクティブラーニングとはいわゆる「能動的に学習をしている状況」のことを指すそうです。講演の中では「開脳」という表現を用いていました。

Q.開脳とは?
脳はある条件がそろうと伝達物質が放出され、記憶しやすくなる。この状況になる時が能動的に学習している時。これはドライバーズ効果と同じで、運転している時は道を覚えるのに助手席にいると覚えない。脳は自動的に能動性スイッチをオンオフしている。

つまり、より良い学習のためにはいかに能動的な状況になれるかが鍵だということです。講演の中で羽根氏が「内容をメモしたり書いたりするな」と言っていたのですが、そうすると脳にスイッチが入りやすいのだそう。更に言えば、インプットした後すぐ対人的にアウトプットすることが大事だそうです。確かに経験的にも「今聞いたことをすぐに誰かに教えなければいけない」という状況になったら嫌でも内容を頭に入れようとしますよね。何となく今まで生きてきて感じていたことも、意外と科学的な根拠があるものなのでしょう。

ワークショップとして実際にやった内容も「話を読む→頭の中で思い出す→それを隣に座っている人に説明する」という一連の流れを体感しましたが、ちょっと長めのストーリーでも意外と覚えられていたのが驚きでした!この「思い出す」という行為が、学習においてインプットした内容を定着させるために重要なのだそうです。

■neuTutorという学習アプリがすごそう!


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この講演の最後に、中島氏と羽根氏が共同で開発しているアプリneu.Tutorの紹介がありました(ノイ・チューターと読みます。

- - iTune Storeの説明文抜粋 - -

「勉強は辛いもの」、そんなイメージを持ってませんか?机の前に座って「さあ勉強するぞ」と思っても、長期間、自分を律するのは容易ではありません。「学校」の授業も大半は一方的。どれだけ大切な話を聞いても、家に帰って記憶するという部分は、結局、「個人作業」にまかされています。勉強には「自己マネージメント力」が不可欠なのです。

そんな時、もしスマートフォン上で、「あなたにとっての最適な学習」を導いてくれるチューターがいたらどうでしょうか?電車やバスの待ち時間に、「この単語を覚えていますか?」と呼びかけてくれたり、スタバでコーヒーを飲んでいる時に、ゲームのような感覚で遊びながら単語を覚えさせてくれたり・・・。あるいは一緒に勉強する仲間を見つけてくれ、ソーシャル学習の機会を与えてくれる、そんな夢のような家庭教師(=チューター)がいたら・・・

そんな素敵な学習支援アプリが開発されました。「neu.Tutor」です。

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このアプリには羽根氏の20年の研究に基づく記憶強化メソッドが盛り込まれていて、より効率的に確実に学習ができるように設計されているそうです。実際にこのアプリのエバンジェリストとして活動している学生と個人的に仲が良いので聞いてみた所、1ヶ月で数千語の英単語を覚えることができたとか。

もともとその後輩は頭が良い子だったのでそういう素養はあったのでしょうが、しかし数千語とは驚かされました。このペースで英単語を覚えられれば"英語が出来る"というレベルに達するには十分な語彙をインプットできることになります。実際に私もまだ使い始めて日が浅いのでまだそこまで実感ができていないのが正直な所なのですが、軽く使っただけでも既存のどの学習アプリとも違う機能・学習のしやすがあるなと感じました。これも使ってみないと分からない所があると思うので、下記リンクからダウンロードしてみてください。また、neu.Tutorは日本での認知拡大のため協力者を募集しているそうです。教育に関心のある方は私にメッセージを頂ければ担当者につなぎますので、ご一報ください。

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コメント

スポーツ好き

アメリカは文武両道のひとがたくさんいて、すごいですね。日本は遅れをとっていますね。

しかし、日本でも文武両道で頑張る人はいます。


慶応義塾大理工学部の福谷浩司さんがドラフト1位でドラゴンズに指名されましたね。文武両道ですごいなぁーと思いました。本当に楽しみです。応援しえ行きたいです。


ところで、大学ゴルフ界にも文武両道でがんばり、プロで戦える選手が出てきたので、紹介します。
まず、高野隆さんという選手です。彼は、東京大学法学部4年です。新潟県出身で、中、高校時代には日本ジュニアゴルフ選手権競技に4回出場し、文武両道で頑張り 、東大法学部に合格した。日本学生ゴルフ選手権競技には3回出場し、朝日杯争奪日本学生ゴルフ選手権には4年連続出場し、最高6位に食い込む活躍を見せた。さらに、厳しい予選を勝ち抜いて、日本アマチュアゴルフ選手権競技に出場したスーパー文武両道ゴルファーです。

次に、辻田晴也さんです。彼は和歌山県立医科大学の1年です。中学時代には大阪府ジュニアゴルフ選手権2位、関西中学校ゴルフ選手権4位、全国中学校ゴルフ選手権で24位に入った男です。高校は天王寺高校に進学し、さらに高校時代には全国高等学校ゴルフ選手権に3回出場し、関西高等学校ゴルフ選手権では最高2位になるなどの活躍をしてきた男です。大学は和歌山県立医科大学に進学し、六大学交流戦では3アンダー69で回り、2位に13差をつけ圧勝し、西日本医科学生総合体育大会では2打差で敗れ2位、西日本医歯薬新人戦では2アンダー70で回るものの、マッチングスコアカード方式で2位となった。将来は医者兼プロゴルファーになるでしょう。
最近の若い選手は、強豪私立高校、大学に進学してからプロになる選手が多いだけに、この人たちは異色ですね。楽しみです。

ゴルフ界も野球界に負けずに、将来は文武両道プロゴルファーが誕生するでしょう

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