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【イベントレポート】教育のクラウド化とGoogleの教育への取り組み

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今週水曜日に行われたGoogle in Education Tokyo Summit2013に参加してきました。Googleが取り組んでいる教育領域への姿勢やGoogleのサービスが教育の現場で使われている事例などが紹介されていて、非常に興味深かったです。

◆教育のクラウド化とGoogleの取り組み

なぜ今教育のクラウド化なのか?

1.クラウド化の背景

ここ数年で身の回りのサービスがどんどんクラウド化していますよね。従来モデルはいわば『ばらまき型』で、いくつかの課題がありました。それは、

  1. セキュリティ上の問題があっても全てに対応できない
  2. ユーザー間のコミュニケーションが生まれない

などです。一回ばらまいてしまうと、その後にフォローをすることはほぼ不可能でした。しかし、それがクラウドだと

  1. インストール不要で簡単に使える
  2. サービス開始後の管理が簡単

クラウド化の背景にあるのは、「アプリをばらまくよりも、集中管理しておいた方がいろいろ便利だよね」という概念だそうです。これは中々面白い着眼点だなぁと思います。確かにサービスを売ったら売りっぱなし、というのは売る側も買う側もありがたくないことですし、クラウド化によってこういった問題が解決できるようになってきているんですね。今後もっと移っていくと予想されているそうです。

2.なぜクラウドからサービスは始まらないのか?

こうなってくると疑問なのは

「なぜ技術は最初からクラウドモデルでは出てこないのか?」

ということでしょう。その答えは単純で、

「インターネットのインフラが昔は不十分だったから」

です。インターネットの性能向上によって高速のインターネットを誰でも利用できるようになったことが、クラウド上でサービスを利用するために大きく貢献しています。確かに10年前の貧弱なインターネット事情でGoogle Docsが動いたとは思えないですよね(笑)

3.これからクラウド化が進む領域は何か?

これからクラウド化の波が来るものは何か?色々な領域でクラウド化はまだ未発達ですが、医療や教育においては特にクラウド化が注目されているそうです。

教育においても、従来の学校などで行われている対面型教育も一種の「ばらまき型モデル」と言えます。今はまだインターネットを持ってない生徒や使い方が分からない生徒がいるためばらまき型にならざるを得ない所がありますが、今後そういった問題はインターネット環境が良くなっていくにつれて解決されていくでしょう。それに比例して、教育もどんどんクラウド化していく。これは今後間違いなく起こるトレンドだと個人的にも思います。

4.クラウドは教育にどう応用できるのか?

教育産業のクラウド化はまさにいま本番を迎えようとしていると言えます。だから今真剣に考えなければいけないのですが、そんな中よくされる議論が、

「クラウド型教育って、対面型教育よりも本当に良いの?」

というものです。しかし答えは、どちらが良いかという二元論ではないということです。つまり、クラウド型教育は対面型教育を「置き換えるもの」ではなく、うまく融合させることで新たな価値をもらたすものなのです。

しかし、一気にクラウド化しようとすると懸念が山積みです。だからこそ、普段の対面型教育のなかで「ここをクラウド化したら良くなる」という所からクラウド化していくのが最善の方法なのです。とはいえ、クラウド化に対して漠然とした不安を持っている人も多いと思います。そういった人にとって、またこれからクラウド化の時代に生きる子どもたちにとって、情報リテラシー教育の重要性はますます増してくるでしょう。つまり、"タンス預金の方が銀行預金よりも安全である"というような主観から脱する必要があるということです。

◆ブレークアウト・セッション

■Google Appsの活用が生徒の"考える力"を支える

広尾学園高等学校の医進・サイエンスコースがGoogle Appsを実際に導入して成果を上げている事例についてお話して頂きました。高校としては素晴らしいIT環境があり、学内に無線LANを導入し、ICT教育の導入を進めているそうです。

"例えば、「この花何の花?」と聞かれて分からず答えられなくても、その答えを調べる方法は教えることができます。教員が答えを教えるのではなく、調べ方を教えることで、将来きっと役立つと思っています。"

"インターネットの導入で言われるのは「危ないからやらない」。それは正しいが、目の前の中学・高校を過ごせたとしてもその後の人生はどうなの?将来必要なんだから、今やらなくていい理由にはならないはず。外は危ないから親が餌を与えるのではなく、自分で餌をとれるように教える発想が大事なんです”

Google scholarを使って文献を探し、Gmailで共有し、GoogleカレンダーでToDo管理、ドライブでファイルを保存し、YouTubeで学習する。こういう学習スタイルが高校生のうちから確立されている学校があるとは、非常に驚きました。少なくとも日本においては、まさにクラウド化教育の最先端を行っている高校と言えるでしょう。広尾学園のこういった取り組みは本当に素晴らしいと思います。

■YouTubeで広げる教育の未来、生徒の未来

このセッションではYouTubeがどのように教育で役立つかについて事例を紹介して頂きました。YouTubeには、教育向けチャンネルとして以下3つがあるそうです。

  1. YouTube EDU(学習者向け)
  2. YouTube for Teacher(教育者向け)
  3. YouTube for schools(教育機関向け)

YouTubeと言うと学習に関係のない動画が多いイメージですが、学校が望む動画だけを表示でき、教育コンテンツのみアクセスができるようにできるそうです。世界中で動画コンテンツが増えていて、多岐に渡る授業、言語も英語だけでなく世界中の言葉で動画が投稿されているそうです。

Khan Academyのように、YouTubeを通じて動画で学習することで個人がいつでも・どこでも・何でも学びたいことを学べる時代が来ているんですね。今はYouTubeの動画に字幕表示機能が実装されているそうなので、一部の動画は英語字幕を表示して再生することができるようです。英語が苦手だと言う人も、字幕をつけて学習してみると面白いかもしれませんね。

以上、どうだったでしょう?Googleの取り組みを始め、国内でもITを活用した教育がどんどん活発になっているようですので、引き続きチェックしていこうと思います。

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