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「20代で生命保険に入るのは、やめなさい」という俗論は大間違い

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オンラインメディは少々炎上するくらい怪しい記事の方が受けると聞きますが、東洋経済オンライン掲載の 社会保険労務士 井戸 美枝氏の記事、「20代で生命保険に入るのは、やめなさい」という記事は大間違いです。生命保険の必要性を全く感じてないとか収入が非常に低いとかいう人はそもそも入らないと思いますが、将来に向けて備えたいとかいう気持ちが多少でもあったら、生命保険は若いうちに入るのがお得です。この井戸氏は恐らく保険料計算もしてなないか、計算出来ないか、分かってて話を単純化して欺いているかのどれかだと思います。

http://toyokeizai.net/articles/-/67398

20代で生命保険に入るのは、やめなさい | 投資する前に読むおカネの法則 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト via kwout

井戸氏の記事が間違っているのは、ネット上から簡単に見積もれる保障期間が長い定期保険の保険料を計算してみればすぐにわかります。

アクサダイレクト生命の カチッと定期2 という60歳まで保険料一定でシミュレーションできる商品で男性 22歳、28歳、38歳で加入する場合の保険料総額を較べてみました。 (※この保険料は随時変わり得るので、目安として御覧ください。また当然ですが、今時点の保険料であって、後々のその年令の保険料は変化する可能性が大いにあります。)

加入年齢 月額保険料 支払い&保障期間 保障額 保険料総額
22歳 ¥6,660 38年 4000万円 ¥3,036,960
28 ¥8,020 32 4000万円 ¥3,079,680
38 ¥11,940 22 4000万円 ¥3,152,160

生命保険が備える死亡リスクは年齢とともに高まります。そして、長期的な生命保険加入者ほど生命保険会社は割安に優遇します。途中で解約・失効という比率が多少あり、そこを乗り越えて続けた人が得する仕組みなのです。この保険の場合加入が早いほど保障期間は長くなります。若いうちに入るよりは必要なときだけ保障をつける方が得しそうなものですが、多くの保険はそうなっていません。この表で分かる通り、若い年齢で加入したほうが多少保険料総額が少なくなります。その若いうちに生命保険料で払わずに貯蓄や投資をしたほうがトータルで得だという考えも分かります。しかしそこには大きな落とし穴があるのです。

糖尿病、高血圧、高尿酸血症(痛風予備軍)などで投薬中となると生命保険加入が困難に!

人生先のことはわかりません。そもそも死亡保障など一生要らない可能性もあり、はたまた、病気になるとか、健康の指標が悪くなって常時投薬を受けるようになる可能性もあります。血糖値やら血圧などで健康指標が悪くなると有利な条件で生命保険に加入することは困難になります。有病者向けの保険はもちろんありますが、保険料は高くなったり、支払額が減額されてしまう場合もあります。

後から入ろうと思っても手遅れとなる場合もあるわけです。そういうリスクを考えて、健康で独身のうちにある程度長い保障期間のある生命保険に加入するのは人生設計をやりやすくします。若くて健康なうちに生命保険に入ると保険料が割安で済むのでそれも一種の「財産」となるわけです。

若いうちから、健康への自信を考え、健康維持のためになる生活を心がけ、そして必要性に応じて生命保険で備えることとは大事なことでしょう。

Comment(1)

コメント

匿名

それなりの規模の共済会に加入出来るならそちらの各種保険に入るのが得策だと思います。保険会社は立派な社屋や宣伝や勧誘にかかる多大なコストを掛け金で回収しなければならないので。

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