iPhoneで大量パケット制限を越えないための3つの解決策と水道哲学
という西本さんのエントリー。他人事でないとチェックしたら30万円分(定額適用前)を越えないというれべるでした。私はひとまず安心というところですが、私が日ごろ実践している方法を使えばかなり有効と思われます。
対策1:家庭や職場では無線LANを使う
通信容量制限を越えないためには、よく使う場所では無線LANにするというのが手っ取り早くてお勧めです。私案:iPhone 法人拡販のために音声とWi-fi接続のみプラン というエントリーを書いたように、iPhoneを決まった場所で使うのなら、電話回線をネットワークに使う必然性がありません。
私の場合、自宅と職場は無線LANにしていて、3G回線はあまり使っていません。
電力消費が激しいのが難点ですが、パケットを気にせずサクサク使えて便利です。希少な電波資源の有効活用としてお勧めです。
対策2:公衆無線LANを活用する
家庭や職場以外での利用が覆い方、あちこちで使うという方には、公衆無線LANサービス(有償や無償)を使う手があります。ただ私は全く使えたことが無いのでどうこう言えません。全国のマクドナルドで使えるそうなので、そういう店舗とアカウント登録を積極的に使うのがいいそうです。
公衆無線LANが使える店で、電源利用も可という店も多いので、よくいくエリアでそういう「停泊所」を確保するといろいろ使えそうです。
対策3:持ち歩ける無線ルーターを使う
そこまでするなら、帯域制限されたほうが便利という声も聞こえてきそうですが、ソフトバンク回線が弱いとかいう場合に、WILLCOM どこでもWi-Fiが便利なケースもあると思います。また、PCからのネット接続もするような方なら、PHS300という電源内蔵でUSBモデムなどを使って無線LANアクセスポイントを作ってしまう方法もあります。
番外編:携帯電話と高速道路は、使い放題でおもろうて、やがて混雑で哀しいところが似ている。そして水道哲学
「使い放題」「定額」とか聞くと、資源が無限に使えるような錯覚を覚えます。しかし、それは課金の仕方に過ぎず、実際のコストや希少な資源の奪い合いが起きてくるわけです。「水道哲学」というような安価だからと無料でちょっと借りられるようなインフラも当初想定した使い方を越えられると、課金の仕方とか無料利用の貸し出しを考え直さねばならないケースがでてきます。
私は、小学校時代、通学に徒歩片道40分はかかるという環境で育ちました。途中、駄菓子屋の店先の水道に、金属製のコップがすえつけてあって、無料で水を飲めたのがとてもありがたかったのを覚えています。お店の人に断って、飲んだらお礼を言うのが暗黙の了解でした。もちろん水は流しっぱなしにせず、コップに一度受けてから飲みます。時々ガムを買ってそのお礼をしていました。
小さなムラ社会だったので、水を飲んでいる英樹君は、XXに嫁に行ったYYちゃんの息子とか素性が知れている中でのお互いの助け合いでした。
さて今、そういう節度とかが利きにくいよのなか、水道は無料で借りられるでしょ、と、サーフィンスポットだか、海水浴場だかの近くの民家の水道が勝手に使われて大迷惑とかいう話を以前聞きました。経済学でいうところの共有地(コモンズ)の悲劇 という問題でしょう。
ムラ社会においては暗黙の了解の中での貸し借りというか目に見えない「課金」のしくみがありました。そういう目に見えないものが機能しにくくなった現代において、iPhoneの課金問題は、マナーという面と、「無線LANにしたらサクサク快適」という功利的な面と両面からのアプローチが必要な課題だと思います。
私としては無線LANでの快適さを優先して、3G回線は仕方なく使うもの とかいう意識でiPhoneを使うつもりです。
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