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Google1650円,Facebook280円,GREE1985円 ~ 日米メガサイトは訪問者あたり年間いくら稼いでいるのか?

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米国ブログメディアSolicon Alley Insider記事に,米国メガサイトのユニークユーザーあたりの収益比較(2009年1-12月売上比較)がグラフ化されていたので紹介したい。
 

Revenueperuniquevisitorgoogleaoltwi

対象サイトは,Google, AOL, Yahoo, Microsoft, Facebook, Twitterで,それぞれのサイトがユニークビジターあたり年間どれだけの収益を稼いでいるかを俯瞰できるグラフとなっており,大変に興味深い。

参考まで,計算式は,2009年度売上を月間ユニークビジター数(2009年を通じた月間平均ユニークビジター数)で割った数値となっている。なお,FacebookとTwitterには売上予測値が用いられているので正確な値ではない。

具体的な数値でいくと,Googleが年間18.44ドルと最も高収益で,続いてAOLが12ドル,Yahooが6ドル,microsoftが4.42ドル,Facebookが3.09ドル,Twitterが0.62ドルとなっている。

Googleはフリー戦略をとりながら,我々一般ユーザー1人あたり年間1650円も広告費を稼いでおり,かなりの高収益体質であることがわかる。

では,これを日本のメガSNSと比較するとどうなるのか?

下記の図は,同様の考え方で,2009年1月-12月の売上実績と,2009年平均会員数(最新会員数ではないことに注意)に基づいて計算したのが下記の表だ。

Sns1

日本のSNSの場合,ほとんど会員課金のない米国と異なり,会員課金が多くを占めているのが特徴だ。そのため,広告売上と会員課金売上を分けてあらわしてみた。

これをグラフ化し,上記のGoogle, Facebookと対比したものが次のチャートだ。単位は円(1ドル90円換算)で統一している。
Sns2
Silicon Alley Insiderの母数は月間ユニークビジター,日本SNSの場合は会員数をベースにしているが,それが類似しているという前提のチャートになっている点,ご注意いただきたい。

この表を見ると,GREEやモバゲーはオレンジ色り部分,会員課金に大きな強みがあることが一目瞭然でわかる。これが日本,韓国がリードするバーチャルグッズ・ビジネスであり,ドコモiモードに続き,日本が世界に先駆けた携帯ビジネスモデルの成果だ。

そして会員課金の収益性により,GREEはGoogleを20%も超える会員あたり年売上2000円を実現していることがわかる。

また別の見方をすると,GREEとモバゲーは自社プランドのゲームを投入し,それが会員課金収益となっている。つまりプラットフォームというよりはSAP(Social Application Provider)としての売上比率が高いということだ。それに対して,mixiとFacebookは純粋にプラットフォームとしての売上であり,その差が歴然と出ているというのが実態だ。

今後,mixiはさらにプラットフォーム志向を強め,それに対してモバゲー,GREEは世界でも珍しいハイブリット・モデルを目指していく。それぞれがどのような成長曲線を描くか興味深いところだ。

なお,この表は2009年平均値を採用しているためモバゲーはGREEに甘んじているが,直近四半期の売上利益の増加は突出しており,GREEを逆転する可能性も十分ありそうだ。

なお,さらに詳細なSNSビジネスモデル比較はこちらの関連記事をどうぞ。
【最新版】Facebook ビジネスモデルを徹底分析 ~ mixi,GREE,モバゲーと比較 (3/4)   



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