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IBMとマイクロソフト「未来のIDEはWebブラウザで動く」

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IBMとマイクロソフトの開発ツール担当がeclipse conで対談した内容が、InfoWorldで報じられ、デベロッパーについて興味深い内容が語られています。ポイントをピックアップしてみましょう。

DEVELPER_WORLD Microsoft,IBM:IEDs to Evolve

IBMでユーザーインターフェイス開発とEclipseを担当するKevin McGuire氏の言葉。

It's amazing how much stuff we have today [that] was in Eclipse 1.0," such as code completion,
現在のEclipse3.xの多くの機能が、実はコードコンプリートのようにEclipse1.0の頃からあったものばかりというのに驚かされる

マイクロソフトでVisual Studio開発担当のTim Wagner氏がそれに応じて。

You kind of go back eight, nine years, and it looks pretty much the same. All has changed around us, so much of this has stayed the same.
8~9年前に戻ったとしても、ほとんど変わってないように見える。取り巻く環境はすっかり変わったのに、(開発環境の)多くはそのままだ

数年前から開発環境はあまり進化していないというのが両者の見解のようです。たしかに言われてみるとそうですね。

では、今後の統合開発環境はどう変わるのでしょう?

An IDE in the browser makes sense, they said.
Webブラウザで動作するIDEはアリだ。と二人とも言った。

ここでもWebブラウザのアプリケーションプラットフォーム化が明らかですね。そのほかクラウド対応のIDEやマルチモニター対応の次期Visual Studioの話題などに触れられていました。

InfoQ - WebベースのIDEは主流になるか?

二人が合意した、IDEのWebアプリケーション化については、InfoQの「WebベースのIDEは主流になるか?」という記事で、MozillaのBespinをはじめとするさまざまなWebベースのIDEが紹介されています。この記事でも「WebベースのIDEはすぐにでも主流になりそうだ」と期待をもたせる書き方です。

EclipseConでのWebベースのEclipseワークベンチのプレゼンテーションや、WebベースのIDEでありRuby on Railsアプリのホスティング環境でもあるHeroku(リンク)のような製品のリリースがあったことからすると、WebベースのIDEはすぐにでも主流になりそうだ。


紹介されていたWebベースのIDEをまとめてみます。

もちろんどれも開発中のものではありますが、ずいぶんあるものですね。

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本エントリはBlog on Publickeyからの転載です。

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