【今夜、半沢直樹・最終回】ところで、実際にあり得るのか?倍返し?10倍返し?100倍返し?
今夜、あの人気ドラマ「半沢直樹」が最終回を迎えます。
回を重ねることに視聴率はグングン上昇、周りでも話題にする人が急激に増えてきました。最終回の今夜が楽しみです。
ところで、「半沢直樹」と言えば、
「倍返し」
第一部の最後ではこれが「10倍返し」になり、今夜の第二部最終話ではさらに「100倍返し」になると言われています。
確かに会社に勤めていると色々と腹ただしいこともあります。
「この借りは倍返ししてやる」と思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、実際に会社でそれを口にすることは、あり得ません。
理不尽な仕打ちをされたとしても、実際は、相手には止むにやまれぬ事情があることも多いのです。あるいはもしかしたら、自分側に落ち度があり、自分が気がついていないだけなのかもしれません。
さらに様々な人々が集まる会社は、人間関係で成り立っています。
腹ただしく思う場面では、相手に向かって内心「倍返しだ」と思うことはあっても、実際に口にすることはあり得ないのです。
「倍返しだ」はドラマだから許されるし、普段自分たちが会社で言えないことを、堺雅人演じる半沢直樹が言ってくれるから、スカッとするのですね。
だからこの「半沢直樹」、実は「会社では『倍返し』と言うことはあり得ない」という前提で見る大人向けのドラマなのだろうと思います。
しかし一方で、その前提がわからない人も出てくる可能性もあります。
仮にそれが0.1%だったとしても、視聴者が数千万人規模になると、数万人単位になります。
職場で上司や先輩に向かって
「倍返しだ」
「もし私が正しいと証明されたら、土下座してもらいます」
という人も出てくるかもしれません。
そのうち、メディアで「困った『倍返し社員』」という特集も組まれるかもしれません。
あくまで「倍返し」は、ドラマ「半沢直樹」の状況で、堺雅人演じる半沢直樹が言うから成立するのであって、大人のビジネスパーソンは、くれぐれも真似をしないようにしたいものです。
本当に倍返しすべきは、恨みではなく、「いただいたご恩」なのではないかな、と思います。
上司や先輩から受けたご恩は、後輩や社会に「倍返し」していきたいものです。