顧客を理解することに貪欲な会社、コミー
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コミーという会社があります。
コンビニの天井の真ん中や隅にかかっている大きなミラーを作っている会社です。
コミーのミラーは、他にも、駅や書店、スーパーなどで、防犯や接客用に使われています。
コミーの社員は14名ですが、この業務用ミラーの市場で、国内シェア8割です。
このコミーの強さの秘密は、小さい市場で自分の戦う領域を広げずに、逆に徹底的に極めている点です。
そのために、顧客の知恵を徹底的に深めています。
実はこのコミーの社長の小宮山さんとは、ある勉強会でご縁をいただき、10年ほどおつきあいをさせていただいております。
「バリュープロポジション戦略50の作法」でコミーの事例をいくつかご紹介しましたが、この本を書く際に、西川口にあるコミー本社にお邪魔して、色々とお話しをお伺いしてきました。
小宮山さんと雑談をしていた時、私が
『そう言えば、つい先日、オフィスで他の社員と鉢合わせになってぶつかったことがあります。御社の防犯ミラーがあれば避けられたかもしれませんね』
とお話ししたところ、社長の小宮山さんは「ちょっと待ってて」と言って商品担当者をすぐに連れてきました。
そして、その商品担当者から30分ほど詳しくその時の状況をインタビューされました。
「コミーは、ユーザーの問題を把握するということに会社全体がとても貪欲なのだ」ということを肌を持って感じました。
自分達も、普段の仕事で顧客のことを理解することに、貪欲だろうか?
日々の仕事でも、常に心がけるようにしたいものです。
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