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トロイカ体制の経営スタイル

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先日のある講演で、トロイカ体制で経営している会社のお話しをお聞きしました。

トロイカ体制でリードしている組織は多くの場合、お互いの意思疎通がうまくいかなくなることが多いようです。例えばなにか決定する際に1対2で多数決で決めることになると、残った1人がしこりを持ち続けたり、あるいはなれ合いになってしまい最終責任が不明確になったり、ということがよく起きます。

しかしこの会社の場合は、創業時からトロイカ体制を続けており、成長しているとのこと。

その理由を色々とお聞きしたのですが、どうも友人同士で創業したのではなく、完全にビジネスと割り切って付き合っているらしい、ということがわかりました。(他にも、責任分担が開発、営業、財務と明確に分けられている点も挙げられていました)

そういえば、藤田監督、牧野ヘッドコーチ、王助監督で優勝を重ねた藤田巨人も、ラリー・ページ、セルゲイ・ブリン、エリック・シュミットで経営していたGoogleも、トロイカ体制でしたね。

長い間人気を誇っているコメディアンのコンビも、私生活では別々に行動していることが多いと聞いたことがあります。(コント55号の萩本欽一さんと坂上二郎さんなどは、そうだったようですね)

もしかしたら、複数人で協業しながらビジネスを長期間継続するためには、仲良しな関係で続けるよりも、ドライで割り切った関係で進めた方がよいのかな、と思ったりしました。



 

 

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