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災害時のライフラインとして、極めて優れているインターネット (特にTwitterとUstream)

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昨日(3/11)の朝6:30、偶然にも、「3月9日(水)の昼、東京の高層ビルがゆっくり揺れた理由」というエントリーを書きました。

長周期地震動による地震の話でした。

しかしわずか9時間後に、こんな大きな地震が発生するは。

日本IBM箱崎本社の25階のオフィスビルが何回もゆっくり揺れて、気持ちが悪くなるほどでした。

 

電車も全て停止。

電話は、固定電話も携帯電話も不通。

こんな状況で、頼れたのはTwitterでした。

特に最初の30分間、どこが震源地で、何がどうなっているのか、さっぱりわからない状況で、TLを見ているだけでおおよその状況が分りました。(ただ、数時間後にはガセ情報も混じり始めたのは残念です)

家族とも、Twitterのメッセージで連絡が取れました。

ブロガー仲間も、次々と家族の無事を確認しているのを見ることができました。

オフィスでネットのインフラがしっかりしていたので、情報を入手してはTwitterで流しました。

災害状況では、Twitterはコミュニケーション方法として極めて優れた手段なのですね。

また、NHKもUStream中継を実施。

NHKの担当者の方が、緊急時のため、マネジメントの承認を待たずにUsteam配信を自分で判断したそうです。

社内規則から逸脱してる行為かもしれませんが、本来は国民のコミュニケーションインフラを預かることを使命とする企業がNHK。素晴らしいご英断だと思います。(社内で懲戒されず、表彰されることを祈ります)

 

元々、インターネットの原型は、核戦争に備えて米国が用意したARPANET。

そのために、どこかうまく動かなくても、他が補って動くようになっています。(「冗長性が高い設計」という言い方をしたりします)

Twitterでやり取りしたり、Ustreamを見ながら、インターネットが緊急時のインフラとして非常に強いことも再認識しました。

 

それにしても、TVで見る大きな津波や凄まじい火災の中には、多くの人達が巻き込まれているわけで、本当に心が激しく痛みます。

亡くなられた方々、ご遺族の方々には、心からお悔やみを申し上げます。

 

 

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