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国会議員の給与は、高いのか?

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参議院選挙が終わり、テレビ番組は政治ネタ一色です。

昨日、見ていた番組では、国会議員の給与や秘書手当、乗車券の特典等の数字を出して、「庶民と比べて恵まれすぎでは?」と紹介していました。

しかし議員って、ハイリスクな職業だと思うのです。

当選すればいいものの、落選すれば、失業者。

また本来は、国の経営を任せるのですから、非常に高い能力も求められます。

それこそ、大企業の経営者のような卓見と、実行力、そして倫理観が必要です。(全員がこの条件を満たしている訳ではないでしょうけれども)

だから、庶民と比べて、給与がある程度高いのも、仕方がないことなのかもしれません。

国会議員の給与を比較するのであれば、庶民ではなく、企業の経営者と比べる方が妥当なのかな、という気もします。

このような国会議員に対して、汚職はするな(これは当然)、でも鳩山さんのように自分の金も使うな(これも法律ですね)、落選してもリスクは自分で負え(現実ですね)、給料も低くしろ(これは厳しすぎ)、というと、仮に志が高い人であっても、心が折れてしまうこともあるのではないでしょうか?

このような大切な仕事に、才能ある人がチャレンジしなくなるとしたら、危機的なことです。

一部では議論されているようですが、国会議員の人数を減らして、人件費総額は変えずに、一人当りの給与を上げて、責任をもっと高める、そのために能力がある人でないと務まらないような仕掛けを作る、というのもいいのかもしれない、と思いました。

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