今こそ、IT投資で差別化を図る絶好の機会
大恐慌以来の危機と言われ、これまでの数十年間の世界経済の流れが大きく変わろうとしている現在。
今、このタイミングで、いかにITで競争力を高めて競争相手と差別化するか、が、今後も企業が成長するための大きなカギであり、大きな判断の分かれ目であると思います。
今こそ、差別化するための絶好の機会であると思います。
本日の日経産業新聞の記事「世界同時株安止まらず―米IT大手、逆境に勝機」では、下記のように書かれています。
リーマン破綻後の九月十七日、フォレスター・リサーチは二〇〇八年の米IT投資額の伸び率予想をそれまでの前年比三・四%から五・四%に引き上げた。「予想していたより景気が悪化するのは先になりそう」(同社)。裏を返せば、実体経済は金融危機の衝撃に一定期間は持ちこたえられるということだ。
IT投資額の伸び率は〇七年実績の七・二%には及ばないが、経営環境の悪化をにらみ、企業は競争力を高める投資の手を緩めない。世界全体でも〇八年のIT投資額は一一%増とフォレスターはみている。
この記事のポイントは下記2点だと思います。
・米国では、IT投資額はむしろ増える傾向にある
・理由は、実体経済が悪化する前に、IT投資を行い、競争力を付けようとするためである
これから起こる景気悪化は、従来の数年単位で起こる景気変動とはパターンが異なってきます。よく言われるように数十年に一度のことが起こっており、パラダイムが変わってきます。
景気悪化
→IT投資抑制
→競争力低下
→さらなる投資抑制
というありがちなbad spiralに入るのではなく、
早めにIT投資で競争力強化
→競合他社に先んじて、競争力を強化し差別化
→今後の成長の確保
というポジティブ・フィードバックに乗ることが、新しいパラダイムの中で成長するためにも、今こそ必要であると思います。
(本人はIT企業に勤めながらほとんどIT関連の話を書かない当ブログですが、久しぶりにIT関連の話を書いてみました)