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政治迷走の根本原因

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もうだいぶ時間がたちましたが、安倍さんに続いて福田さんも辞任してしまいました。

個人的な問題もあるでしょう。

しかし、個人的な資質の問題である、という結論に安易に帰してしまってよいものでしょうか?

海外に目を向けてみると、必ずしも個人的に資質が十分とは思えない人物であっても、ほとんどの場合、大国のトップを任期一杯勤め上げています。任期途中で「つらくなった」と言って投げ出すことはあまり聞いたことがありません。

ということは、二回も続けて任期途中で辞任するのは、個人的な資質ではなく、別のところに原因があると考えるのが妥当であると思います。

そのように思っていたところ、NBonlineの「政治漂流 世界を襲うリーダー不在」という記事に掲載されていた図を見て、非常に納得できました。

自民党の中に、「大きい政府派」と「小さい政府派」が混在し、「規制緩和派」と「格差是正派」も混在し、政党の中の議員の政策がまとまっていないのが大きな原因である、という意見です。

これは非常に納得できる意見です。

確かに、このような党を一つの意見にまとめるのは、容易ではないでしょう。調整型の福田さんの場合はなおさらです。

そして、これは民主党の中でも同様です。自民党と比べると比較的「格差是正&小さな政府」でまとまっているようではありますが、結構バラけています。(蛇足ですが、小さな政府を実現しつつ、格差是正をするのって、とても難しいように思います)

本来であれば、この記事にあるように、政策を軸に、自民党と民主党の党員を一回バラバラにして再編成すると、国民にとってすごく分かりやすい政党が誕生し、投票もしやすくなるように思います。

例えば私の場合、現時点であれば自民党・民主党のどちらに投票すべきか、判断基準が明確になっていないため困ってしまいます。

しかし再編されて、「規制緩和&小さな政府」の政策集団が誕生すれば、投票したいと思います。

....と、理屈ではこのようになるのですが、「まずは選挙に勝たないと話にならん」ということで、なかなか理屈通り進まないのが政治の世界でもあります。

このあたりの根本原因も、是正していく必要がありそうですね。


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