改めて考えた、「フラット化する」という意味
今日、いつも通り早朝出勤してオフィスに入った時のこと。
社員がほとんどいない朝早い時間は、オフィス掃除のためには絶好の時間帯のようで、誰もいないロビーや玄関を掃除なさっている方々がいました。
掃除といえば、先日のテレビで、あるロボット展覧会で、自由に走り回って掃除をするお掃除ロボットが試作され、動いている様子が放映されたのを思い出しました。
そこで、1階からオフィスのある10階に向かうために、エレベータのボタンを押しながら、考えたこと。
■「もしかしたら、未来の日本のオフィスでは、そんなお掃除ロボットが、時間帯に全く関係なく掃除をするようになるのではないか?」
⇒「働き手が少なくなる日本では、やはりこのように技術活用で生産性向上を図っていくしかないのだろうなぁ。つまり、技術立国・ニッポン、ということか」
⇒「でも、待て待て。そのような技術は、フラット化した世界の中では瞬く間に世界中に拡がり、当たり前になるはずだ。技術立国・ニッポンだけがその技術を享受するわけではない。これはどういう意味だ?」
⇒「つまり、世界中の未来のオフィスで、お掃除ロボットが掃除をする光景が見られる、ということだ。便利な技術は、瞬く間に世界隅々まで普及するのだ。」
⇒「やはり、フラット化する世界とは、世界のどこかで生まれたイノベーションを、世界中で享受できると言うことだ。」
⇒「つまり、我々のうち誰か少数チームで開発した最先端技術が、世界中に瞬く間に普及するのだ。」
⇒「このような世界で、我々はどうすればよいのか?」
⇒「それは、やはり今まで言い古されたことだが、自社ならでは、の尖ったオリジナリティがますます重要になってくる、ということだ。」
⇒「つまり、各要素全てが平均点以上、というのは、あまり意味がないのかもしれない。これはコモディティ化に他ならないのだから、価格勝負になる。」
⇒「ウォルマートのようなスケールメリットを活かしたコスト・リーダーシップ戦略を取れる企業は世界中に限られている。従って、このような例外を除き、日本は価格勝負は避けるべきだろう」
⇒「全部合格点を取るよりも、大胆に何を切り捨てて、どれで満点を取るかを考えていく必要があるのだ」
⇒「つまり、ブルー・オーシャン戦略だ。なるほど、フラット化する世界と繋がっていたのか!」
⇒「考えてみたら、これは企業だけの話ではない。個人の生き方も全く同様なのではないか?」
⇒「人間はみな違う。全てについて合格点を取る必要はない。」
⇒「私の場合、自分ならではのアイデンティティは、一体何なのか?」
と、ここまで考えたところで、自分のオフィスにつきました。