オルタナティブ・ブログ > 永井経営塾 >

ビジネスの現場で実践できるマーケティングと経営戦略をお伝えしていきます。

一休さんの遺言

»

「『絶体絶命だ、もうだめだ』と思った時、この箱を開けなさい」

一休和尚は、こんな遺言を残して、この世を去りました。

その後、弟子達は何回か危機に見舞われましたが、何とか乗り切ってきました。

ある時、どうしてもダメだ、という状況になり、この箱を開けることになりました。

弟子達が期待して開けた箱に納められた巻物には、以下の言葉が書かれていたそうです。

 

「心配するな。大丈夫、何とかなる」

 

有名な逸話なので、ご存知の方も多いと思います。

 

確かに、昔のことを思い出すと、「何であの時、あんなことを自分は必死に悩んでいたんだろう?」と思うこと、ありませんか?

恐らく、その時は、そのことで頭が一杯になってしまって、「ああ、自分ももう終わりだ」と思ってしまいがちです。一歩引いて考えると、そうでもないのですよね。

では、いま現在、自分で抱えている悩みはどうでしょうか?

実は数年後に今を振り返ると、結構、大したことがない悩みなのかもしれませんね。

 

「楽観的に構想し、悲観的に計画して、楽観的に実行しよう」

という言葉もありますし、

「悲観主義は感情のものであり、楽観主義は意思のものである」

という言葉もあります。

「心配するな。大丈夫、何とかなる」

「絶体絶命」とまでは言わないまでも、「これは、まいったなぁ」という状況になったら、この言葉を思い出してみたいですね。

Comment(0)