一休さんの遺言
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「『絶体絶命だ、もうだめだ』と思った時、この箱を開けなさい」
一休和尚は、こんな遺言を残して、この世を去りました。
その後、弟子達は何回か危機に見舞われましたが、何とか乗り切ってきました。
ある時、どうしてもダメだ、という状況になり、この箱を開けることになりました。
弟子達が期待して開けた箱に納められた巻物には、以下の言葉が書かれていたそうです。
「心配するな。大丈夫、何とかなる」
有名な逸話なので、ご存知の方も多いと思います。
確かに、昔のことを思い出すと、「何であの時、あんなことを自分は必死に悩んでいたんだろう?」と思うこと、ありませんか?
恐らく、その時は、そのことで頭が一杯になってしまって、「ああ、自分ももう終わりだ」と思ってしまいがちです。一歩引いて考えると、そうでもないのですよね。
では、いま現在、自分で抱えている悩みはどうでしょうか?
実は数年後に今を振り返ると、結構、大したことがない悩みなのかもしれませんね。
「楽観的に構想し、悲観的に計画して、楽観的に実行しよう」
という言葉もありますし、
「悲観主義は感情のものであり、楽観主義は意思のものである」
という言葉もあります。
「心配するな。大丈夫、何とかなる」
「絶体絶命」とまでは言わないまでも、「これは、まいったなぁ」という状況になったら、この言葉を思い出してみたいですね。
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