メジャー流・交渉術
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本日(2007/4/3)の日本経済新聞「大リーグ次の戦略キーマンに聞く」で、レッドソックスGMのセオ・エプスタイン氏とのインタビューが掲載されています。
松坂大輔投手を獲得した際に、代理人のボラス氏と交渉した際の舞台裏を生々しく語っていますが、まさにネゴシエーションの緊張感が伝わってくる記事ですね。
ちょっと長めの記事ですが、気になったポイントを抜粋します。
- ポスティングは締切ぎりぎり2分前に入札した。間違って金額が他球団に漏れ、1$上乗せされる可能性があるため。
- 交渉で勝ち負けを言うのは好きじゃない。交渉では時にはすべてを得られるし、それに近いものを得て幸せになれるときもある。今回は両サイドとも後者ということ
- ボラス氏の最初の電話では一億ドル、それが七千万ドル台となり、六千六百万ドルという正式な要求が出てきたのは30日間の交渉最終日
- 交渉は常に代替手段があるよう見せかけることが重要で、ボラス氏はぎりぎりまで(契約が整わなければ)松坂が喜んで日本に帰るよう見せかけた点でいい仕事をした
- (「次の日本人選手のターゲットは?」という質問に対し) 「以前にレッドソックスが松坂に興味を持っているという報道を見たことある? 絶対言わないのが我々の戦略だ」
エプスタイン氏は28歳でレッドソックスのGMに任命、現在33歳だそうです。選手の経験はありませんが、メジャーには、このような経営のプロがいるのですね。
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