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芸術の都と、グローバライゼーション

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本日、国立新美術館で行われている「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900-2005」を見てきました。

今回の展示では、フランスのジョルジュ・ポンピドー国立芸術センターが所有する20世紀初めから今日までの美術作品6万点の中から、パリで活躍した外国人作家の作品約200点を紹介しています。

特に1900年から1940年までのパリは、自国にはない自由で開かれた街に憧れた外国人芸術家が集まり、米国人評論家のハロルド・ローゼンバークが呼んだように「20世紀美術の実験室」でもありました。

今回展示されている作品は、ピカソ(スペイン)、シャガール(ロシア)、モディリアーニ(イタリア)、藤田嗣治(日本)、ブラッサイ(ハンガリー)、ウイリアム・クライン(アメリカ)、マンレイ等。まさに時代を代表する芸術家が集まり、お互いに切磋琢磨して高めあっていた様子が、伝わってきます。

作品を見ていて、田坂広志さんの「パリで画家が育つ理由」を思い出しました。まさに、本物の絵が、パリにはあふれているのですね。「パリで画家が育つ理由」はこちらにも掲載されています。

ここに、国境を越えて全世界の人々が分かち合えることができる新しい文化が生まれたことは、その後のグローバライゼーションの精神的なバックボーンになったのではないでしょうか?

ところで、今年1月21日にオープンした国立新美術館は、東京メトロ千代田線・乃木坂駅から直結しているという立地の良さにも関わらず、空間を贅沢に使った美術館でとても落ち着きます。カフェやショップは入場券がなくても入れるので、都内を散策している途中に立ち寄って休むにもいい場所かもしれません。

展示会は5月7日まで開催しています。アートに興味があって、まだ国立新美術館に行ったことのない方は、お立ち寄りになってはいかがでしょうか?

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