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「ムーアの法則」/「ファンの法則」の将来は?

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このたび、初めてビデオカメラを購入し、その低価格と高画質に驚いています。

ビデオカメラは高いというイメージを持っていましたが、最近はとっても安いのですね。昨年発売のMiniDVのビデオカメラを37,000円で購入しました。

重量400g以下と非常にコンパクト、室内でもクッキリ写りますし、画質も音も良好、使い方もとっても簡単です。

このような機種、5年前なら恐らく20万円以上していたのではないでしょうか?改めて、デジタル製品の価格性能比向上のすごさを実感した次第です。

これも、「半導体素子に集積されるトランジスタの数は、18ヶ月で倍増する」というムーアの法則に基づいた開発競争の恩恵ですが、今のところこの勢いは止まる気配が見えません。

また、韓国・サムスン電子の黄(ファン)社長も、「半導体容量は毎年2倍に増える」というファンの法則を提唱してNANDフラッシュメモリ容量増大を図り、実際に開発ロードマップもこれに従って製品を提供しています。

この指数関数的な価格性能比向上は、今後少なくとも10年間はIT業界では必然的なところがあります。

ムーアの法則とファンの法則が今後10年間続くと仮定すると、10年後には、CPUの価格性能比は100倍に、NANDフラッシュメモリーの容量は1000倍になる、ということになります。これを前提に考えると、未来を洞察する一助になるのではないでしょうか?

逆に、IT業界は、業界が生まれてから今まで、ムーアの法則を前提条件として動いています。これらの法則が技術的限界につきあたるかもしれない数十年後、.....IT業界に留まらず社会全体に大きな影響があるかもしれません。

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