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忘れることは、よいアイディアの源

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以前、「無理なく、自分一人で複数人分のアイディアを出す方法」「アイデアのつくり方」に書いたことをもう少し考えてみました。

一般に、忘れることはネガティブに捉えられていますが、アイディアを生む際にポジティブな面もあります。

私自身は、アイディアを出す場合は、まず集中して考えた末に、一旦忘れます。但し、忘れる前に、考えた結果は出来るだけ詳細にメモしておきます。

全く別のことをやり、ある程度忘れた後に再度読むと、全く新しい観点が出てくることがよくあります。

この方法は、仕事とは全く別のライフワークを持っている場合に、特に有効なのではないかと思います。

具体的には、

仕事のオフの際に集中して考え、メモしておく
⇒仕事に没頭して一旦すっかり忘却する
⇒仕事からオフに切り替わった際に、再度メモに戻る
⇒新しいアイディアが生まれる

という感じです。写真の個展の企画等を行った際には、この方法は多用しました。仕事が忙しいとき程、有効です。

英語では、この「忘れる」ことをunlearnと言います。忘れる、という意味に加えて、「先入観を捨てる」「既得の知識を捨てる」というような意味もあります。

従って、一旦忘れること、つまり潜在意識に課題を委ねることで、先入観に囚われがちな我々が、自分の潜在能力を活用して新しい力を引き出せるようになるのではないでしょうか?

また、人は日中に蓄えた大量の情報や記憶を睡眠中に脳内で整理しているそうです。

従って、よい睡眠を取ることも、よりよく忘れてよいアイディアに昇華するためにも必要と言えそうです。

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