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世界を変える何かは、既に近くにあるかもしれない

ハッカソンのテレビ放映

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先週の土曜深夜,朝日放送 (ABC)が主催したABCハッカソンがテレビ放映(大阪エリア)されました.5月9-11日に大阪で開催されたもので,テーマは,関西コレクションやサマーソニックなど,「1万人規模のイベントを楽しくする新しいモノやサービス」で予選となったアイデアソンを勝ち抜いた8チームが優勝を競いました.私は,審査員として参加しました.放映された番組はYoutubeやニコ動で視聴することができます.

ハッカソンそのものの構成は,従来のものと大きく変わるわけではありませんが,テレビ局が番組として制作するハッカソンということで,面白い仕掛けがいくつかありました.例えば,

  • アイデアを検証するために,実際に大きなイベントを主催している関係者に直接話を聞くことができる.
  • このサービスをいくらだったら買いたいか,といったことを街頭に出て,道行く人にインタビューする.
  • 木工などは,番組の大道具さんがサポートしてくれる (会場に3Dプリンターなども置いてありましたが)

最近,私自身もコミュニティやお客様向けのアイデアソンやハッカソンをサポートすることがあるのですが,上記のアイデアは参考になります.また,テレビ局らしい演出として,議論が白熱して分裂しそうなチームに密着したり,夜会場そばにバーカウンターを用意して参加者を罠にはめたり :-) 最終的には90分の番組として放映されました.普通に見ていて楽しい番組になっていると思います.私も最終審査のところでちょっとだけ出演しています.

優勝したのは,チーム レコチョク's (その名の通り,企業の有志が集まったチーム)「目、あいましたよね?」でした.IBMのPaaSであるBluemixと,JINSさんのセンサー付きメガネ (MEME)を組み合わせたもので,コンサート会場で出演者と観客一人一人が目を合わせることを実感する,というものです.その他にも面白い作品があり,全体的なクオリティも高かったと思います.ハッカソンという言葉が,一般に通じるようになるにはまだ時間がかかるとは思いますが,このような取り組みは今後増えそうですね.

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