世界を変える何かは、既に近くにあるかもしれない

デザイン思考 考

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ずっとブログを休止していました浦本です。6月に27年間勤めた外資系IT系企業を退社し、化学系のユーザ企業に(生まれて初めて)転職したこともあり、再開することを思い立ちました。IT企業とユーザ企業では視点は違うものの、やっていることはそれほど変わりません。イノベーションを追いかけて、ぼちぼちと始めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

転職する前の一年ほど、お客さまと一緒にイノベーションのアイデアを考え、高速にプロトタイプするという仕事をしていました。デザイン思考 (Design Thinking) と、マイクロサービスを用いたアジャイル開発を組み合わせたサービスです。Design Thinkingは、すでに色々なところで語られているので説明を省きますが、IDEOやスタンフォード大学のd.schoolに端を発し、今では多くのIT企業やコンサルティングファームが提供しています。皆様も、一度はやってきたことがあるのではないでしょうか。

それぞれ、やり方は違いますが、

  • 2日間から5日間のセッション
  • 技術系、ビジネス系を含む多様な参加者
  • ペルソナ (ターゲットとなる顧客像)を作成する。ペルソナに共感し、プロダクトアウトではなくペルソナを笑顔にすることを考える。
  • 議論は最初発散させ (質より量)、そして収束させる
  • 書くより描く。ペーパープロトを作ったり寸劇したり

といったところは共通です。

お客さまと一緒に議論しながらイノベーションを生み出していく作業はとても刺激的でした。今でもポストイットとペンを持ち歩いています。しかし、Design Thinkngワークショップを提供する側、参加する側の両方をやってみて、いくつかもやもやしていたことがあります。

  • 会社でやっていたワークショップは2日間構成です。しかし2日間では、ワークショップ提供側もお客さまも、時間が足りないと思うことがありました。もっとも、ワークショップ中は立っていることが多く1日終わるとくたくたです。また、5日間参加者を拘束するのも難しく、逆に、2日間で完結し満足度の高いプログラムにするにはどうしたらいいかを考えています。
  • Design Thinkingに対する典型的な辛口コメントは「デザイン思考やったからといって、毎回すごいアイデアが生まれるわけではないよね?」。これはある意味正しいのですが、数日間、顧客体験の価値を最大化することを考え続けることには意味がありますし、チームでの議論はアイデアを飛躍させます。また、ワークショップをやる前に、ファシリテーションチームは参加者側と打ち合わせして、関係者を洗いだし、ペルソナ候補を考えます。この事前準備がワークショップの成否を左右するので、ここに時間をかけることが大事です。
  • ワークショップでは、様々なセッションを通じて顧客体験を最大化するためのアイデアを生み出します。まあ見た目としては、ポストイットを壁に貼るわけですが :-) 思いついたことをどんどん貼っていくと、一つのアイデアを様々な角度から深化させる時間がなく、ともすれば、議論が発散したまま進んでしまうこともあります。議論を収束し深めていく手管はいくつあるのですが、もっと良いものがないかと思っています。
  • 通常5-8名程度のチームに分かれて議論と発表を行います。アイデアを深掘りするために、時には1人でじっくり考えたいときがあります。1人で考える時間を設ける流儀もあり、うまく取り入れたいなと思っていました。

新しい職場では、デジタル技術により企業の風土を変え、仕事の生産性を上げていく仕事をしています。Design Thinkingは有用なツールなので、色々なやり方をアレンジしながら取り入れて行く予定です。当ブログでも、役に立つテクニックや教材をご紹介していきたいと思っています。

Comment(2)

コメント

匿名

IBMでのやり方に似ていますね。

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