世界を変える何かは、既に近くにあるかもしれない

冷蔵庫を持たないことは...

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先日,近くの中華料理屋でご飯を食べていたら,私と同じような40-50代の男性が雑談していました.ランチ時は相席当たり前の人気のお店で,聞かずとも話が聞こえてしまうのです.どうも会社の若い社員の縁談話のようで,「なんとか君は良い奴なんだが,家に冷蔵庫がないそうなんだ.それはきちんとした生活としてどうかね...」

もうすぐ40代を卒業する私は,学生で下宿していたころも含めて,家に冷蔵庫がなかったことはありません.しかし,近くにコンビニがあるのが当たり前な最近では,冷蔵庫を持ってない若者も増えてきていると聞きます.

まあ,「今の若者は・・」的なおじさん世代の定形トークでもあるのですが,じつは私のようなおじさんにとっても切実な問題を含んでいると思います.

うちの会社では,毎年研究開発部門が多大な労力を費やして,今後数年先を見据えた技術予測と戦略のパッケージGlobal Technology Outlook (GTO)を作成しています.昨年のテーマの1つは「ミレニアム世代」に関するものでした.ミレニアム世代とは,1980年から2000年にかけて生まれた世代を指す言葉で,物心ついた時からネットや携帯が当たり前の世代を指します.GTOの設定では,ミレニアム世代は2000年前後に成人を迎えた人たちで,80年生まれ,つまり現在は35歳前後の方々です.「ミレニアム世代」というと若者という先入観がありますが,35歳となると,会社で言うと中堅,ある程度の決定権を持った社員さんですよね.我々おじさん世代が,自社の製品やサービスを買っていただくお客様が,まさにこのミレニアム世代になりつつあるわけです.いわば冷蔵庫を持たないことが当たり前のお客様に対して,どこに価値を付加し,どんなサービスを提供するのかを考えていく必要がある,というのがGTOの結論で,実際そのためにいくつかのプロジェクトが始まっています.今の若者は,と言っている場合ではありません :-) ミレニアム世代のことはミレニアム世代に考えてもらえばいい,という意見もありますが,そうすると私のようなおじさんの居場所がなくなってしまいます.

高菜チャーハンを食べながら,そんなことを考えた先週の昼下がりでした.

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