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世界を変える何かは、既に近くにあるかもしれない

デザイン思考で使えそうな発想法

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デザイン思考セッションをやっていると、「もう少しアイデアをひとひねりしたいなあ」と思うことがあります。セッションそのものは事前に選定したモジュールから構成されているので、なかなかそれを逸脱することはできません。それでも、ちょっとした時間でやれそうな発想法を集めてみました。

Attribute Listing (属性の列挙)
対象課題を、機能や性質から属性に分解し、それぞれについて検討する。例えば、「車の乗り心地を良くする」ならば、エンジン、ハンドル、シート、トランク、タイヤ、などに分解し、それぞれについて乗り心地を良くするための議論を行う。

Problem Reversal (課題の反転)
対象課題を裏返して、逆の立場から考えてみる。例えば、「いかに顧客を増やすか?」の代わりに「いかに顧客を離れさせるか?」を考え、それに反論する形で議論を進める。

Assumption Smashing (前提の破壊)
課題の前提となっている事柄を洗い出し、それをなくしてみたらどうなるかを考える。例えば、ソフトウエアのビジネスモデルが、初期導入費用と毎年のサポート料からなっている場合、初期費用を0円にしたら、サポート料を0円にしたら、と考えてみる。

Forced Analogy (比喩の強制)
議論の対象を、意図的に全く違うものと比較して検討する。例えば、企業をマッチ箱になぞらえる。マッチ箱は中箱がスライドする=企業構造を動きやすく柔軟にする、といった比較を行う。

Synetics (類推)
対象課題に対し、異質のものを結合し類推することで、解決策を着想する。例えば、鳥の羽から飛行機のフラップを考案したり、蜂の巣からハニカム構造を発想するといった例がある。

あるいは、普通の打ち合わせの時に、ちょっと脱線してやってみるのもの良いかもしれません。

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