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世界を変える何かは、既に近くにあるかもしれない

安心安全から信頼と納得へ

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先週,横浜国立大学で開催された「信頼と納得の情報学を創るプロジェクト」のワークショップに参加しました.主宰されている松本勉教授とは,とあるご縁で,クラウドコンピューティングとその課題,みたいなものを話す機会を頂きました.このワークショップは,安心・安全を超えて,信頼(Trustworthy)と納得を実現する様々なIT技術について考察するというもので,セキュリティ,数値解析,情報抽出や質問応答,画像認識など様々な研究のなかで,信頼(Trustworthy)と納得をどのように定義し,利用するかが議論されました.私は初めて参加したこともあり,信頼と納得の本質になかなか迫ることはできなかったのですが,とても面白い議論でした.例えば,クラウドコンピューティングでは,IT資産を自分で保有せずに,第3者のサービスを利用するわけなので,どのようにサービスの信頼性(ここでの信頼性の意味は,可用性に近いですけど)を確保し,納得して使うかは,クラウドコンピューティングの普及のカギですよね.

「納得」というと,個人的には,何か不都合が起きた時に,相手からその理由を説明してもらうことで,その理由を理解し,不都合を許容するという場面がまず目に浮かびます.システムがダウンして数時間使えなかった時でも,その理由がきちんと説明され,今後の対策が示されたり,なんらかの補償があると,仕方がないか,と思うこともありますよね.そういう意味では,透明性(transparency)が大事だということでしょうか.

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