プログラミングでメシが食えるか!?

ProDHCPの冗長化の様子

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年度末ということもあるのですが、ProDHCPの商談が増えており、構築支援のために環境を作って確認したりしているついでに、少し自慢でも!

ProDHCPのアピールポイントは、開発当初(13年前!)は「高速な設定反映」だったのですが、その後数々の案件をこなしていく間にだいぶ進化して、「リアルタイム冗長化」「厳密な状態管理・ログ」「払い出し性能」などを売りにしてきました。技術面以外でも、「国内で開発元が直接サポート」「カスタマイズ対応」なども喜んでもらえるポイントになり、今ではお客さんごとにそれぞれ期待してくれているところが違う状態ではないかと感じています。ありがたいことです。

さて、分かりやすいポイントとして「リアルタイム冗長化」を自慢してみようかと思います。

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左上がDHCPサーバ1号機のターミナルで、右上がDHCPサーバ2号機、下が負荷テストツールのターミナルです。この状態では、1号機でdhcpdがDHCPサービスを提供していて、2号機はスレーブとしてmapsyncがリースデータの同期をしている状態です。下のターミナルでは無償公開しているdhcpperfで負荷をかけ続けています。

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1号機のターミナルで、冗長化システムに対してマスター切り替えを指示しました。2号機のターミナルでdhcpdが起動しているのが分かります。さすがに切り替えの瞬間は応答が一瞬途絶えるので、下の負荷テストで失敗が増えています。

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その後、2号機のdhcpdの準備が整えば、サービスも再開されますので、下の負荷テストも成功し続けるようになります。今回の構成ではDHCPサーバは仮想IPを切り替えるようにしてありますので、負荷テストツールはずっと同じIPアドレスに対してリクエストを投げていますが、1号機から2号機に切り替わると自動的に2号機にリクエストも届くようになります。

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この負荷テストツールは一度数値が下がるとそれ以上に上がってはいかないので、性能としては低い結果で終わってしまっていますが、このように冗長化で切り替わってもサービスは継続できます。

ProDHCPの冗長化ではリース状態の変化の都度、状態の差分同期を行っていますので、いつ切り替えても不整合は起きません。スレーブに同期してからクライアントに応答をしています。

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ちなみに、今回はクラスAで1サブネット:300万IPアドレスを管理した状態で実行しています。以前のProDHCPは実運用で多い小さなセグメントが多いケースに最適化していましたので、大きなセグメントがあるとやや性能が出ない状態でしたが、最近の高性能化で大きなセグメントがあっても性能が落ちないようになっています。300万ものIPアドレスを使うのはどんな場面?と思うかも知れませんが、公衆無線LANでは大体1サーバでこのくらいを管理しています。企業や学校・官公庁などでは10万IP以下が多い感じですが、回線事業者では1000万IPを超える運用をしたいというリクエストもあり、ProDHCPは対応してきています。

もう最初に開発を始めた2005年から13年も経つのですねぇ・・・。

実は、DHCPサーバを開発するきっかけはサードウェアの久保社長からの相談でした。久保さんとは2003年に3冊目の著書「C言語によるTCP/IPセキュリティプログラミング」のSMTPプロキシのソースをベースに、ある目的で使いたいというメールをいただき、2005年にDHCPサーバで困っている現場があるのでなんとかできる?と声をかけていただいたのでした。フリーソフトで多く使われていたISC-DHCPの起動時間があまりにも遅くて困っているということで、起動時間が速いDHCPサーバを作ったのがきっかけでした。その後製品化しましたが、全く問い合わせもない状態で、そんなときにソリトンシステムズNetAttestD3もDHCPで困っていると久保さんが紹介してくれ、OEM提供することになり、その後ようやく回線事業者案件を中心に使ってもらえるようになったのでした。Linux Business Initiativeの集まりに誘っていただき、そこで多くの仲間と出会うことができ、IntraGuardianシリーズ誕生のきっかけもその中からでした。

その後も仲良くしていただいていた久保さんですが、今月上旬に劇症型心筋炎で突然亡くなってしまいました・・・。直前にFacebookで熱が下がらないとつぶやいていて、それがまさか心筋炎だったとは。

久保さんとの出会いがなければ、ProDHCPを初めとしたIT関連製品事業に舵を切れていなかったかも知れません。私にとっていくら感謝しても足りないほどの人でした。心からご冥福をお祈りいたします。

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