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クラウド戦役をZガンダム視点でわかりやすく解説するブログ+時々書評。

マイクロソフトの最新技術を語るエバンジェリストを2名募集

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昨晩まさかのSurface Bookで大いに盛り上がった #Windows10devices ネタでブログを書くべきなのかもしれないが、私にとってより重要なことをお伝えしたいことがあり別件を優先で。

私のチームでエバンジェリストとして活躍いただける方を2名募集できることになったのでここにお知らせしたい。エバンジェリストとしての採用枠は、よくある業容拡大につき...、という文脈でなかなか増えるものでもなく、希少な機会であることを併せてお伝えしておく。

オフィシャルなJob Descriptionはこちら。興味のある方は職務経歴書を準備して"Apply Now"で。
これだけではわからないと思うので、我々テクニカルエバンジェリストが仕事に向き合うにあたっての、ミッションをまとめてみたものを文末に掲載しているので、こちらもご一読いただきたい。

さて、よい機会なので、エバンジェリストとは何か?を私なりに考え直してみたい。
我々の日々の活動を振り返るというより、採用にあたりどういう人が向いているか、エバンジェリストを多く抱えるチームのマネージャーとしての考えを書き出してみる。

必要な要素は優先度順に下記5つ。
1. 才能
2. 共感力
3. 自信
4. 熱意
5. スキル

我々の仕事は、技術的な細部をわかりやすく話す説明のうまいお兄さん、ではない。
人を魅了し、動機付けをして、行動を促すことこそがエバンジェリストの本分であり、その点ではどちらかというとライブ会場で観客を魅了するアーティストに近い。以前、昔DJをしていたというWeb制作会社ベースメントファクトリー代表の北村さんとお話していたときに、「エバンジェリストの仕事はDJと同じ」という指摘を受け、なるほどそうかと思ったことがある。聞くと、DJの仕事は好き勝手自分が聞かせたい曲を流せばよいというものではなく、フロアの雰囲気に合わせて盛り上がる空間をつくりあげることらしい。我々も、イベントなどの場で数百名のお客様の前で講演をしている際、全体を見渡して反応をみながら、期待感を斜め上で超えていくような展開ができるように心がけている、というか自然とそういう振る舞いをしている。このような体験を実現するためには、接している相手が大人数であれ、ひとりであれ、相手に対する興味関心や、アンテナ張って想いを感じ取る共感力が重要である。求められているものがわからない人に、質の高いコミュニケーションを求めるのは難しい。

単にうまいプレゼンテーションをするだけなら、西脇資哲や澤円が執筆している書籍を読めば、あるいは、入社後彼ら含む先輩エバンジェリストのメンタリングを受ければ、ある程度改善はできるのだが、今回求めているプロフェッショナルとしてのエバンジェリストには、ある種の才能が必要だと感じている。(彼らとの協業でスキルを高められることはマイクロソフトでエバンジェリストをやるメリットのひとつであることは間違いない)向いてない人が努力でどうにか克服できるような仕事ではない。とはいえ、特に覚醒前の潜在的な段階において、才能は自覚できるものでもないので、芸能事務所の経営者あるいは舞台作品のプロデューサー的な役割を果たす、我々の選球眼にゆだねていただくしかないのも事実である。

自信と熱意は関連性が高い。熱意を持って取り組んでいることがあれば、自信を持って人前で話すことはたやすいだろう。自然と説得力も生まれてくる。今回の職種は、マイクロソフトのテクノロジーを訴求するエバンジェリストであるため、基本的には何らか特定の技術に強い思い入れがあることが求められる。しかしながら、昨今のオープンソース対応の流れもあり、必ずしもWindowsやMicrosoft系のテクノロジー縛りということではない。最近入社しているJavaエバンジェリストの寺田さんや、DevOpsエバンジェリストの牛尾さん、mySQL Casualを取り仕切っていた久森さんなどを見ても、Windowsに関する豊富な実務経験と深い知見が求められているわけではないことはご理解いただけるだろう。

また、熱意を注ぎ込む対象が、特定の技術ではなく、対象とするオーディエンス属性にある場合もある。私のチームでは、学生やスタートアップに対する支援も広く担当している。昨今のK-12(小学生から高校生)向けのプログラミング教育に強いパッションや信念を持っていてもよいし、スタートアップとの協業で世の中に大きな変革をもたらしたいという野望や野心でもかまわない。テクノロジーか、接するオーディエンスか、どちらかに対する異常なまでのこだわり、熱意、気迫、からくる自信が求められる。これは外部から後付けで提供することは難しい。

と、偉そうなことを書き綴ってみたが、振り返って自分が完璧にできているかといわれれば、そういうわけでもない。日々是鍛錬、共に成長できる仲間を探している。応募の前に、興味があるので話を聞きたい、という方は個別にご連絡いただければ、可能な限り向き合って対応したいと考えている。しかしながら、必ずしもご要望にお応えできるものでもないので、その場合にはご容赦いただきたい。ちなみに、私が担当するオーディエンステクニカルエバンジェリズム部の位置づけは「第135MS小隊はエースパイロットを集めたゲルググ主軸のキマイラ隊へ」の投稿をご覧いただきたい。今回はガンダム成分まったくなくマジメに想いを綴ってみた。

大事なことなので最後にもう一度、このブログ投稿を読んでエバンジェリストとして共に成長したい!と感じていただいた方はこちらからご応募いただきたい。

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Technical Evangelist としてのミッション

我々のミッションは日本のすべての技術者およびISVがより大きな成果を達成するために、我々の技術プラットフォームや開発ツールを活用し、新しいチャレンジに挑む支援をすることです。
このミッションを達成するために、今年度フォーカスする3つのエリアを定めました。これらはオーディエンス向けの活動とISV向けの活動のバランスや、我々の技術の訴求を促進するために必要な能力を身に着ける上で、非常に重要な考え方です。

1. 世界最高レベルのエバンジェリズム
外部コミュニティとの継続的な連携やオンラインを通じての情報拡散を通じて、学生・スタートアップ・プロフェッショナル技術者との関係性を強化するための方法を再興する。

2. ISV(Independent Software Vendor)から信頼されるアドバイザーであり続ける
Programmatic / National 候補(対象リスト) ISV企業内の 技術面での決裁権、影響力を持つ"キーパーソン"との関係を強化する。ISVのビジネス面における成功を最優先に考え、そのための技術面でのソリューションを提供する

3. 技術スキルを深めることにこだわる
常に新しいテクノロジーを探し求め、学び続け、組織全体に共有できるチームでありたい。将来の成功のために技術面を深く追求する時間と活動を優先的に割り当てる。

これらのミッションに加え、お客様重視の姿勢、新しい取り組みへの継続的なチャレンジ、MSKK(日本マイクロソフト株式会社)内全体での深い技術的知見共有を実現するための組織文化を創り出したいと考えています。

1. お客様への執着 Customer obsession
啓蒙活動を効率的に行うにあたり、ISVはもちろん、開発者、ITpro、スタートアップや学生においても、お客様の事情を深く理解する必要があります。正しい情報を提供するために、お客様にとって何が動機付けとなり、どのような成功を望んでいるのか、知る必要があります。同時に、お客様の要望を本社の開発チームおよびエバンジェリズムチームに対し的確に伝えることも重要です。

2. 成長志向 Growth mindset
どうすればチームとしてのインパクトを最大化できるかを常に意識します。これは、チームにおけるより頻繁で効率的なコラボレーションのあり方を模索することを意味します。個人で作業している場面においても、周囲の人たちをどのように助けられるかを考えるようにしてください。チームにおいてはすべてのメンバーそれぞれが重要であり、その可能性を高め、個々の貢献を最大限に生かすための方法を考えていきます。

3. 日々是鍛錬 常に学ぶ姿勢を Always learning
お客様に価値を提供するにあたり、我々は常に学習し、常にチームや組織で学びを共有する必要があります。毎日新しい学びを見いだすことを目標にしてみてください。どんなに小さな発見でもそのうち深い経験につながります。

チームとして、個人として、我々を成功に導く行動規範を示します。

1. お客様の成功を第一に、我々の成功はその次に考える
2. スコアカードだけにとらわれない。Satyaが掲げるミッションやその志を理解し、これらを実現させるための、正しい活動にフォーカスしよう
3. ビジネスを知ろう。Audienceエバンジェリストは対象オーディエンスの特徴やどうやって技術情報を得ているのか深く正しい理解をすること。ISVエバンジェリストは担当ISV企業のビジネスを知り、最初の打ち合わせからGTM(市場展開戦略)成功までISV企業をどのようにサポートできるか理解しよう
4. もっと会話しよう。我々は進捗や成功体験、チャレンジを共有するためのコミュニケーションがまだまだ十分ではありません。協力してチームとして動けるようになるために、我々にはもっと多くのコミュニケーションが必要です
5. 仲間を助けよう。知見の共有ややプロジェクトを支援、建設的なフィードバックを通じて貢献する方法を考えよう
6. 毎日何か新しい発見をしよう

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