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管理ツールもゾクゾク。SQL Azure Managerはシンプルだけどなかなか便利

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オラクルの大艦巨砲主義なOLTPマシンはスゴイと思うが、そんなにマッチョなRDBMSはいらないから
もっと簡単手軽に使いたい、という方に朗報。SQL Azureの開発者向け技術プレビューが始まってから
約1ヶ月、ちょっと便利なツールが開発者の手によって提供されている。

Sqlazuremanager02

その名もずばり SQL Azure Manager。SQL Azureに接続して利用することを前提としたシンプルな
クラウドRDBMS管理ツールである。以前はKey Value的要素が強かったSQL Data Servicesも、
SQL Azureと名称を変えてから、Windows Azureの標準ストレージであるTABLEやBLOBと差別化を
はかるためにも、SQL Serverと互換性の高いインタフェースを提供している。

SQL Azureに
> select @@ version
と聞いてみると…、
Microsoft SQL Server 2008 (RTM) - 10.0.9006.81 (X64)   Aug  6 2009 12:43:32   Copyright (c) 1988-2008 Microsoft Corporation  CloudDB on Windows NT 5.2 <X64> (Build 3790: Service Pack 2)
という答えが返ってくる。

従って、SQL Serverの管理ツールである SQL Server Management Studio (SSMS)からも通常通り操作可能だ。

しかし、SSMS をインストールしていない端末からは SQLCMD 経由で使わざるを得なかったり、
CTP版の既知の不具合で、暫定的ではあるが接続時に若干のワークアラウンドが必要だったりと、
SQL Azure Manager みたいなものがあったらよいな、と感じるケースは多かった。

SQL Azure Manager はブラウザでこの画面を開き、RUNボタンを押すことでオンライン起動できる。

Sqlazuremanager03

ツールとしては非常にシンプルなのだが、CTP版の既知の不具合でオブジェクトエクスプローラーが
表示されず寂しい思いをしている方には、ほっとする画面かもしれない。

Sqlazuremanager01

データベースが選択できて、オブジェクトツリーが表示できて、クエリの編集/実行ができて、
結果がテーブル形式で表示できて、項目指定でソートもできて、group by項目も指定できる。
簡単なデータベース操作をちょっとだけやりたい、というニーズを満たすには十分だ。
せっかく気軽に環境を用意できるクラウド上のRDBSなのに、管理が煩雑では萎えてしまう。

SQL Azure Manager もできたてホヤホヤな状態で、今後さらなる機能追加や改良が施されて
ゆくことになると思われるのだが、「このくらいのツール俺でも作れるぞ」と思われた方も
少なくないのではなかろうか。ならば、是非作ってみていただきたい。

Amazon がEC2やS3で市場を作り出してくれたおかげで、クラウド環境を操作・管理する
3rd Party 製ツールがたくさん生まれてきているが、Azure向けのツールもゾクゾクでてきそうな
気配が漂っている。ただ、Azureの場合、環境の自動管理が前提なので管理用APIはそれほど
豊富に提供されているわけでもなく、どちらかというとデータ操作系のツールが多くなるだろう。

私がOracleをさわっていた頃から、Oracle Enterprise Manager などの純正管理ツールは
提供されていたが、Object Browser というツールを愛用していた。ヒント文をビシバシ入れながら
アクセスパスを確認しながらSQLのチューニングを行う際に、クライアントアプリのキビキビ動く
画面が気に入っていたのである。Webの便利さが強調されがちではあるが、実際に現場で使うことを
考えると必ずしも手放しで喜べないこともある。

かゆいところに手が届く管理ツールやミドルウェア、フレームワークなどの領域は、
クラウドプラットフォームの黎明期にビジネスとして成立しやすい分野の一つだろう。
オンプレミスのソフトウェアを持っている方、自分で作ってみたいと思われる方は
世界を相手に開発・販売にチャレンジしてみてはいかがだろうか。

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