アジャイルに行こう!

SEMAT から出た「Three Year Vision」を読んでみた。

»

ソフトウェア工学の新しい理論化、および復興運動である、SEMATを何回かにわたって紹介してきた。

この最近の状況を見ている。今年2012年、Jan.15日付のIvar Jacobsonらによる Semat -Three Year Vision (PDF)が出ており、この中身(一部)を見た感想。

この中で「言語」と「カーネル」を作ろうとしているが、その成果の一部のモデルが以下。

Kernel Photo_2

Jacobsonは、長大なプロセスは今は必要なくて、プラクティスの集合が大事、と言い始めているが、それが表れている。さらに、Way of working(仕事の仕方) という言葉が「プロセス」の代わりに使われていて、それが「プラクティス」の集合であり、それが仕事を「ガイド」する。と読める。

SEMATは基本的な考え方を使って、現在、現場で行われている仕事の仕方を記述したい。また、アカデミアで行われている調査や理論を、表現したい。そのための言語、ボキャブラリを作り始めている。まずは、Scrumをこの枠組みで表現する、ということもやってみているらしい(上記PDF参照)。

また、(Semat自身の)成果のどう評価するのか、という手法も検討に含まれていて、そこに出てくる絵が面白い。

Bfh

BFH(Better/Faster/Happier)という観点から実践者、産業、そしてアカデミア、の3つグループに本当に価値のあるものにしたい。ということで、このHappier という視点があることは、アジャイルがもたらした大きな影響だと思う。

SEMATについては賛否両論があるが、今後もウォッチして紹介していきたい。現在、ソフトウェア開発の分野が工学として機能していないこと、それが、現場と、産業界とアカデミアの意識の開きに課題があること、まだ、そこを議論するまでに基礎となる言葉と文法自体を、ぼくらが定義できていないこと、は間違いがなく、それに立ち向かう大きなチャレンジとしてみている。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する