Lean Startup リーンスタートアップ解説(1)
サンフランシスコ周辺で最近大きな話題になっている、リーンスタートアップ、について、簡単に導入解説したいと思います。
これによって、アジャイルは「既存の組織改革」という1つの出口から、「新しい起業の創業(スタートアップ)」という、もう1つの大きなビジネスホームグラウンドを見つけたように思います。
この資料は少し古くて、2009年に Eric Ries が Web2.0. Expo にて発表したものの一部です。オリジナルスライドはこちら。
「ウォーターフォール」、「アジャイル」、そして「リーンスタートアップ」、という3段階で説明していきましょう。
ここでの進捗単位は、工程を1つ進む、ということ。となります。計画駆動の進め方です。 |
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それぞれのプラクティスには、アジャイルからきたものもあれば、マーケティング手法からきたもの、クラウドに対するデプロイ手法からきたもの、などなどが配置されています。 |
現在、このリーンスタートアップは大きな脚光を浴びていて、先ごろ行われた Railsconf の基調講演、さらには、Sllconf(Startup Lessons Learned Conference)でも基調講演となっています。新しい本、"The Lean Startup"も準備中、ということで、大きなウェーブを作り出しています。
ぼくの会社、チェンジビジョンでも、現在、astah を核に、新サービスをどんどんトライしたいと考えています。実は、昨年まで、結構大きな製品仕様を考えて、それにどーんと投資してやろう、なんて考えていました。でも、これはおそらく、大きな失敗に到る道なんだろう、と考え直しました。
つまり、製品に大きな仮説(これを作ったら売れるだろう)を抱えたままで製品開発し、顧客価値に結びつくかどうか分からない大きな在庫を作ることになるんですね。逆に、徹底的にマーケットを調査分析して、これなら売れる、という企画を作っても、そもまた仮説。
顧客開発と製品開発を両輪で回しながら、リーンに(low burnで)製品と顧客を結ぶ細い線を実際につくり、それを太らせていく。その過程で顧客に関する知識を蓄えていく。そんなやり方が、現代的なやり方なんだ、ということを、このリーンスタートアップで悟りました。
ちょっとずつ、実験と顧客開発を重ねて、進みたいと思っています。製品のタネはここからだします。(チェンジビジョン・ラボ)