アジャイルに行こう!

岐阜羽島PECに山田日登志さんを訪ねる

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Photo デンマークからの来客BestBrains来日最終日、岐阜羽島のPECに、改善、ムダどりで高名な山田日登志さんを訪ねました。

ぼくにとって、山田さんとの最初の出会いは、NHKスペシャル、鳥取サンヨー電機での工場改革の様子をドキュメンタリーで紹介したものでした。この放送を、富士通の和田さんに教えてもらって感動するとともに、目から鱗が落ちた思いがしました。

ぼくは、ソフトウェア開発のアジャイル化、見える化、現場活性化、についていろいろ考えて実践していたものが、その中にたくさん見つかったからです。

特に、

機械と人、が合わさって1つのことを成し遂げている場合、人の仕事へのモチベーション、人がやり方改善したいと思う動機、を持って仕事をすることが最も重要だ

という山田さんの考え、TPSの考えが響きました。そのNHKスペシャルの中では、

人の能力を止める管理をしてはいけない。人の能力を活かすのが管理だ

とおっしゃっていて、このことは、ぼくが10年間ずっと日本で啓蒙活動をしてきた「アジャイル宣言」にもまっすぐに呼応する考え方だと思いました。以来、ぼくはいろんなところで、この山田さんの話をしています。デンマーク、イギリス、アメリカ、いろんな国のソフトウェア開発の現場の人に、山田さんのビデオを見せて、「人を活かすマネジメント」が、TPS(リーン)、アジャイル、の根底に必要で、これなしに方法論やツールを導入してもなんにもならない、ということ。

当日は、先生に短い講義をして頂きましたが、お話の最後は、現在の発展しきってしまい飽食状態にある先進国の「幸せ」はどこにあるか?というお話になりました。「ほしいもの」というのがない状態なんです。お話の結論は、人間が豊かだと感じるのは、誇り、やりがいを持った仕事であり、自己表現だ、という話だったと記憶しています。

例として、社会的弱者に経済的な援助を与える、という政策があります。これは、確かに一時にその人を救います。しかし、常に援助を求めている状態になってしまうのだと。そうではなく、働く機会を与え、働く意味、やりがい、誇りを持ってもらう。これをやることで、本当に自立できる人になれる、という話。

「持続可能な社会」という方向に目を向けたとき、モノの充足ではなく日々の仕事の中にどんな意味を感じそこにやりがいを見出すか、ということが、本当の意味で「豊かな心の国」を作る鍵ではないか、と思いました。

写真は、山田さんの「夢」の書を書写させて頂き、それを一緒にとって頂いたものです。PECの方々には、非常に厚いおもてなしを頂き、ありがとうございました。BestBrainsの方々も感激していました。

この後、大野耐一記念館で、トヨタ生産方式の最初のガリ版印刷の教科書などの展示物を見学し、山田さんの「改善魂を求めて」の本を頂いたり、私も愛読書だった「現場のムダどり事典」にサインを頂き、また、前ブログで紹介した、渋滞学、西成先生の「ムダどりの歌」のCDも頂きました。

PEC訪問では、今後の自分のソフトウェア開発活動の方向を見直す貴重な機会になりました。ありがとうございました。

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