アジャイル系新刊2冊紹介
ぼくの友人が相次いでアジャイル系の本を出版したので、紹介します。
1.Craig Larman と Bas Vodde の『Scaling Lean & Agile Development: Thinking and Organizational Tools for Large-Scale Scrum』
この本は、「アジャイルをスケールさせる」ことが1つのテーマになっていて、それをリーンの原則に沿って提案している。特に、日本のTPS(Toyota Production System)への言及が多く、日本語も多数みられる、Kanban, Genchi Genbutsu, Gemba, Andon, Kaizen などなど。実は、この両名は昨年日本に来日していて、ぼくも一緒にトヨタ工場見学にいったり、元トヨタの黒岩先生を紹介して議論したりしている。本書の中には、ぼくが書いたソフトウェアかんばんの論文も参考文献に上がっており、謝辞にぼくの名前があった。うれしいな。
2. Lisa Crispin と Janet Gregory の『Agile Testing: A Practical Guide for Testers and Agile Team』
この本は、アジャイルの中での「テスター」という役割について詳細に書かれている。もともと企業にはQAチームという部隊があることが多いが、組織の改革も含めて、このチームがアジャイルとどう向き合うか、というテーマである。著者の Janet はここ数年、Agileカンファレンスに幾たびに仲良くしてくれており、ぼくのマインドマップのセミナーも受けてくれた。そして、この本は、マインドマップ(以下)で構想を練ったらしい(JUDEでなくてFreeMind なのが残念)。そして、おなじく、謝辞に僕の名前を入れてくれている。ありがとう。ぼくのマインドマップをアジャイル開発で使うセッションの資料はここです。