Scott Ambler と ソフトウェア開発のメタファについて話をした。
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IBM の中でテクニカル的にアジャイルについての発言をしているのは Scott Ambler です。今日は彼と話すことができました。Agile@Scale のBofです。
BOFは4人でしたので、ひざを突き合わせて話をしましたが、そのうち一人は、Agileというコンセプトに始めて出合った人。その人の、
「ソフトウェアは工学的に作るようにようやく進歩してきたのだ。Agileはその歴史を、人側に逆戻りさせようというのか?」
という質問に、
「昔、太陽は地球の周りを回っていると思われていた。しかし、回っていたのは地球だった。これがAgileのパラダイムシフト。もしかしたら、後何年か先に、宇宙の中心がみつかって、そこを中心に回っていることがまた発見されるかもしれない。ソフトウェア工学はまだ40年しか歴史がないのだから。」
といい答え。さらに、
「建築や土木をソフトウェアのメタファと捉えるのではなく、今一番近いのは、映画を撮る、というモデル。予算が決まって期限が決まる。すると、人を集めて、撮り始めるが、途中で人が抜けたりテーマが変わったり、予算がなくなったりする。映画の成功は、計画どおりに行ったかではなく、その映画が売れたかどうか。予算どおり、納期どおり、ストーリーどおりに映画を作ったとしても、それが売れなければ失敗だ。従来のソフトウェア開発のやり方だと、予算どおりに期限どおりに仕様どおりにできた。でもまったく使い物にならないソフトウェアができた、ということが簡単におこる」 」
なるほど。
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