Quality of Engineering Life - 言葉探し
プロジェクトファシリテーションの目的は、
- プロジェクトを成功させるために。
- 行動を起こすために。
- ひとりひとりの能力を最大限に発揮させるために。
- 個人の総和以上の価値をチームとして発揮するために。
- エンジニアとして、よりよい人生の時間をすごすために。
(Quality of Engineering Life: QoEL の向上)- 気づきを得るために。
- 仕事の中で、プロジェクトを越えて続く人間関係を得るために。
- やりがいと笑顔と信頼関係で、プロジェクトに取り組むために。
この2つを、「AND」で取る、すなわち、両立することです(この両立がないと、ソフトウェア開発という業界が持続可能にならない、というのがぼくの主張)。
今、この2番目の QoEL(Quality of Engineering Life) という言葉をもう一度見直しています。この言葉は、末期がん患者をケアする「ホスピス」などで使われる人生の時間の「長さ」ではなく「質」を大切にする、という文脈で使われるQoL(QoL)を、エンジニアの観点から言おうとしたものです。Mary などにも聞いてみましたが、英語としてうまく言えているかどうか疑問です。
Work/Life Balance という言葉があります。これも、生活の中での仕事の位置づけ、バランスを言っています。また、Kent Beck は、Energized Work という言葉を使っていますが、精力的に仕事をする、というためにも、Sustainable Pace などが大切だといっています。また、Deming は、Pride in Workmanship という言葉を使って、仕事へのやりがいを表現しています。さらに、Demingを発展させて、吉田耕作さんが、Joy of Work という概念を使っています。みんな、ちょっとずつ中心がずれながらも、輪郭でかぶったような概念でしょう。
ちょっと整理してみると、人生の質みたいなものは、
仕事 | 人生 | |
個人 (「個」の価値) | Pride in Workmanship (Deming) |
趣味や好きなこと |
チーム(「間」の価値) | Quality of Engineering Life Joy of Work |
家庭、和 |
こんな感じの4象限になっていて、左下、がぼくが注目していることなんじゃないか、と思う。ここにいい名前があるとよいな。"Learning Team" になれること、プロジェクトを超えて続く信頼関係を築くこと、などから構成される価値。やはり、Joy of Work が一番近い気がしてきました。
上段は、要素の価値、下段はつながる価値、という言い方もできるかも。