トヨタ会館とトヨタ工場見学
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はじめて、トヨタ工場を見学しました。目的は、TPS(TOYOTA Production System)が機能している様子を見ることです。ちょうど来日していた Mary と Tom Poppendieck 夫妻(リーンソフトウェア開発の著者)と同行し、その他の方々と一緒に回りました。写真は、ツアー出発のトヨタ会館です。ここから、バスに乗って元町工場を見学に行きます。組み立てラインと溶接ラインを見せて頂きました。(写真撮影はできませんでしたので、映像をお見せできないのが残念です)
いくつか気づいたことを…
- 8種のモデルを混合して同じラインに流しています。なので、流れてくる車種はばらばら。多品種少量生産です。
- 手持ちの在庫が本当に少ないです。例えば、ドアの取り付け工程では、5つくらいの手持ち在庫しかありません。ライン上を車がゆっくり流れてきます。別々の車種が次々に到着しますが、その車種がラインに流れてくるのとほぼ「同期して」(数分前に)その車に取り付けられるはずのドアが運ばれてきます。まさに、Just-In-Time Flow です。
- ツアー中は、英語の解説をしていただきました。中で、現場で作業されている方を workers でなく、employees でもなく、members という言葉で呼ばれていました。これは、慎重に選ばれた単語じゃないか、と思いました。
そして、何よりバスツアーを案内、ガイド、解説していただいた、渡邊さんがすばらしかったです。英語ツアーで、他のグループも同行したのですが、バスを降りるとき最後に、参加されたグループ1つ1つの各国語で(ネパール語を含む!)、「ありがとうございました」を言われていました。さらに、これは後から気づいたのですが、
ツアーの3日前に、リマインダーメールがぼくらのグループの幹事であるぼく宛に送られてきたのですが、そのメールを送られていたのも、当日ガイドをされた渡邊さん自身だったこと。エンド・トゥ・エンドのサービスでした。さすが!
その後、名古屋大学の黒岩先生が主宰する「TPSをソフトウェアに適応する研究会」にて、Mary とぼくがお話をさせて頂き、ディスカッションを行いました。懇親会も含めて、活発な議論ができました。
日米のトップの研究・実践者が集まる、とても有意義な時間でした。
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