見える化、名前付け、の意味とは
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- 見える化
- リズム
- 問題対私たちの構図
- 名前付け
- カイゼン
である。
このうち、「見える化」と「名前づけ」について、「人間の理解とは」という方向から少し考えてみました。ちょっと哲学的・認知心理学的な考察になります。
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- 概念=名前のついたもの。私たちが頭の中で、あるいは、他者とのコミュニケーション に乗せてハンドリングできる単位。
- モノ=概念のうち、目に見えるもの。物理法則に従うもの。
- 名前づけ=人間は、名前をつけることによってその対象物をはじめてはっきり認識できる。未概念の名称による概念化。輪郭の切り取り。言語操作対象化。
- 見える化=見えないものを見えるようにする(モノ化する)ことによって、よりはっきりと実体の存在感を得ることができる。
以下、レファレンス:
- George Lakoff の主張:
すべての概念は、名前のもとをたどると、何らかの身体経験に行き着く。あるいは、モノからのメタファーで名前が構成される。 - 野中郁次郎の主張:
ナレッジは、個人知⇔集団知、形式知⇔暗黙知の4象限をぐるぐるまわる。 - 斉藤孝の主張:
暗黙知は、「身体知」と置き換えてよい。 - 茂木健一郎の主張:
「頭の中のニューロンの発火パターン」、と、「人間の心」を結び付けるカギは、人間が感じることができる「トマトの赤らしい赤」という質感、すなわちクオリアである。 - 清水博の主張:
「場(Ba)と共創(Co-creation)」、自己と非自己の二分によって理解できない「全体概念」、分割した瞬間に意味を失う物を理解する方法。 - 道元禅師の主張:
Without Practice, No Emergence, 修行と悟りを、手段と目的と考えると誤る。両者は同一である。 - その他:
理解と解決が順にではなく、同時に多段に起こる(統合的問題解決) 。
水にぬれずに泳ぐことはできない。
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