JUDEのプライベートセミナーの盛況ぶりをお伝えしたが、最近のぼくのソフトウェア開発と営業に対する考えを書いておこうと思う。これは、理論的に正しいとかカッコいいとかいう話ではなく、ビジネスパースンとして。

ぼくはソフトウェア開発が大好きです。

自分がいい、と思うもの、役に立つと思うもの、気持ちのよいもの、そういうものがあれば紹介するし、なければ(ソフトウェアであれば)どんどん作りたいと思う。その気持ちがとても強い。ただ、開発者は、ともすると、独りよがりになってしまい、「売れない」ものを作ってしまうことがある。売れないものを作ることは、それが趣味や研究であれば、まったくOKだ。ただ、

ぼくは幸せなことに、ソフトウェア開発を「仕事」に選んでしまった。だから、「良いものが売れる」、という考えは捨て、「売れるものが良いもの」という考え方をしている。

そして、売れるためには、と考えて開発している。今回のJUDEプライベートセミナーも、どうやったら良さがアピールできて、売れるのか、という考えを中心に据えた。また、いま、いろんな方にメールして、アポイントメントをとり、じかに企業を回って自分でデモをし、商品の説明をしてまわっている。

こういう考え方に変わったのは、ある先輩の影響が強い。その先輩ビジネスパースンとは、CATSの渡辺政彦副社長である。ZIPCという、拡張状態遷移表からC言語コードを吐き出すツールの開発者。渡辺さんにはいろいろお世話になったが、一番印象に残っているのはこの言葉だ。

「ZIPCはなぜ売れたんですか?」という質問に、「俺が開発をやめて営業したからかな。」と答えた。これが、今のぼくの「売れるものが良いもの」という考え方のシフトに強く影響している。作ることと売ることの一体化。よいもの作りには必要不可欠なものだと思う。

営業は、実は楽しい。今日もS社で営業をさせてもらった。マインドマップとUMLの連携や、マインドマップをエクセルにしたり、逆をしたりデモしていると、その場でいろんなアイディアをもらう。話が脱線して、「プロジェクトファシリテーション」の話に入っていったり、はたまた、「要求開発」の話に行ったり。

営業というのは、「使う人」と「作る人」を結ぶアクティビティなんだ、プッシュ型(プロダクトアウト)では「押し付け」、プル型(マーケットイン)では「いいなり」。その真ん中で、コンセプトを提案し、要求を引き出す、「コンセプトアウト-デマンドイン」(*1)でもって、JUDEの未来を見つけ出したいと思う。これは、開発・営業一体戦略でないとできない。

開発をやっていただけでは、なかなか見えなかった世界が、ちょっとずつ、見えてきた気がしています。やっぱり、自分で行動しないと、「現れない」ことがたくさんあるものですね。

※希望をいただければ、JUDEのデモ営業に出かけて行きます。声を掛けてください。

(jude-info@esm.co.jp)

(*1) 「コンセプトアウト-デマンドイン」は平鍋の造語です。

平鍋

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平鍋 健児

平鍋 健児

株式会社チェンジビジョン代表取締役社長、永和システムマネジメント副社長。
オブジェクト指向開発、UMLの勘所、アジャイルな開発手法の未来、マインドマップのソフトウェア開発での利用方法、プロジェクトファシリテーション(見える化)を語ります。現在、マインドマップとUMLの融合エディタ、astah*(アスター、旧JUDE)を開発中。

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