セミナー受講心得 - 知っていることと実践することの隔たり
外部のセミナーに参加することがあります。その時は、「絶対何か一つ持って帰ろう」、という気持ちで出ることにしています。
逆に、セミナーの講師をすることもあります。その時は、「何かお土産を持って帰ってほしい」、と思います。「セミナー受講の心得」、というおもしろい考えを見つけました。
http://www.uesaka.ne.jp/keiei/cosmo-backno.html
「研修の5段階」には、
(1)参加した
(2)理解した
(3)やってみた
(4)できた
(5)効果がでた
があるという。そうなんですよねー、まずは(2)と(3)に大きな隔たりがある。「アジャイル」である、ということは(1)-(4)が実践駆動であること」と言えるんじゃないかな。(5)を仮説型で設定し、とにかく反復でやってみること。
上記URLにも書かれているが、アジャイルでない人は、(2)の段階で、「あなたの言っていることは、わかかります。でも、私の扱っている問題は、そんな簡単なものではなく、…」という”ノックアウトファクタ”でもって思考停止してしまう。そして、「効果と実績がないと、うちでは…」となる。それは、ある意味「もっともな」ことではあるが、実践する、というリスクを取らずに理解と効果の約束を得ようとしている。それができれば最もよいが、それができるころには、その人の会社がなくなったりしていると思う。
デマルコも言うように、100%成功するプロジェクトをマネジメントする価値は0である。誰がやってもできる。0%成功率のプロジェクトをマネジメとするのはバカであろう。誰がやってもできない。価値があるのは、50%のUnknownを早期に100%もしくは0%に落とすこと。(0%も価値がある!それが早期に分かるのだから)
これは、シャノンの情報定理とも符合する。未来の起こる確率を高めること、が「情報」の定義(価値)。
アジャイルの中心は、実践してみること、そしてそこから情報を得ようとする態度だ。