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デジタルコンテンツ流通の潮流を見据えて

DRM進化論ビジネス編 Affordable DRMへの挑戦

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DRMとは必ずしもコンシューマー向けのデジタルコンテンツのための技術ではない。実際にこれまでにもDRMをビジネスの世界でも利用したいという試みはこれまでにもあった。有名なところではMicrosoftのOffice2003から導入されたIRM(Information Rights Management)やAdobeのLiveCycle Policy Serverがあるが、どちらもあまり使われている現場に遭遇したことがない。何故か?ニーズがないのではなく、単純に高価であること、システム導入が煩雑であること、ユーザー負担が大きいことが使われない理由だ。

要するにAffordableなソリューションではなかったということだ。

結果としてビジネスの世界でPDFで文書共有する場合、そのまま生のPDFをメールなどに添付して送るのが一番多い。少し気を使う場合はPDFにユーザーパスワードをかけて送るが、そのパスワードはファイルと一緒に共有されてしまうのでそのPDFがその先どのように使われるかをコントロールすることはできない。機密文書に限らず会社の情報やデータがデジタルの形のままオーナーの意思に反して一人歩きするというのは気持ちのいいものではない。想定外の人には見てほしくないし、必要がなくなったら見られなくしたい。さらには一度配信してしまった文書を取り戻したい(閲覧を停止)場合もよくある。

という背景から、アイドックではこれまで国内市場で培ってきたPDFに対するDRMソリューションをベースにビジネス向けのサービスをアメリカで開始した。昨年アメリカに設立した関連会社HoGo Inc.が8月からそのベータサービスを一般に公開した。まずはPDFをWindowsとIOSの端末でセキュアに共有するサービスとして安価なSaaSとして提供する。しばらくは導入期間として無料サービスのみの提供になるが、追って完全従量制(使った分だけ課金される)で課金サービスも始める予定だ。

詳しくはぜひこちらをご覧ください。

HoGoサービス開始リリースの内容

HoGo紹介ビデオ

HoGo Inc.設立のリリース

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