デジタルコンテンツ流通の潮流を見据えて

電子書籍の価格をだれが決めるのか(2)

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この絵で示すように書籍の流通には作家(Author)から読者(Reader)までのいろいろな段階がある。これまでは書籍の流通は紙も電子もこの順番で行われ、主にPublisher(出版社)が最終小売価格を決めている。インターネットが社会のインフラとなり、巨大ネット書店による寡占が進み、いわゆる街の本屋さんが激減し、ネット書店の影響力(発言力)が大きくなったが、この大きな流通の流れは変わらなかった。電子書籍になるとコンテンツ自体に流動性があるために、インターネットによる流通革命はあらたに①や②や③といったいわゆる中抜きを生み出した。ここにインターネットと書籍の電子化がもたらした革命の本質がある。出版社と書店による価格の支配権の問題はその中での小さな摩擦にすぎない。

ことの本質は紙に印刷して物として販売するものであった出版コンテンツがWebを始めあらゆる形の電子媒体になりつつあり、その流通は上記①②③にかぎらず自由に行われるようになるということだ。当然のこととしてそのビジネスモデルは多岐にわたり価格も無料から始まり自由に設定される。

前にも書いたが、価格の決定権を持つということはその市場(ビジネス)に対して責任がある。WholesaleだろうがAgencyだろうが価格を戦略的に機敏にコントロールすることが必要とされる。

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