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デジタルコンテンツ流通の潮流を見据えて

新しいePUBリーダー二つを紹介する。こういった新しいリーダーソフトが自由に作れるところが標準フォーマットの真髄。

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新しいePUBリーダーがいろいろと出てきているが、その中から注目の二つを日本とアメリカから紹介する。このようにいろいろなところから次々にリーダーが開発されてくるところが標準フォーマットの醍醐味だろう。日本でも早くEPUBでの電子書籍が多く出てくることを期待する。

bREADERをiTunesから抜粋して紹介する


bREADERは青空文庫などの電子書籍を読むためのiPhone/iPod touchアプリケーションです。縦書き、横書き、オートスクロール表示など自由なスタイルで本を読むことができます。

-ePubファイルのテキストの表示とマージンに係わる基本的なcss属性をサポートしています
-スタイルシートを用いたカスケーディングも可能です
・表示関連機能(青空文庫形式、ePub形式)
-縦書き表示、横書き表示を切り替えることができます
-オートスクロール機能で画面に触れることなく本を読み進めることができます
-読書中に設定画面を呼び出すことなくいつでもで文字サイズや行間を調整できます

青空文庫ビュアーを拡張してePUBをもサポートしている。ePUBコンテンツを縦書き表示してくれる。試しにインプレスが始めたOnDeckというEPUB形式の雑誌を読んでみた。見たところちゃんと縦書きで表示しているようだ。(下の画像参照)OnDeckは横書き前提で作られているはずだが、ちゃんと縦書き表示もできている。その他の機能としては文字サイズの変更がStanzaのようにピンチ操作でできるのもいい感じだ。

Bookwormはオライリーが進めているオープンソースのプロジェクト。ePubファイルをアップロードして管理できる。Webブラウザ上で閲覧することができる。Bookworm上で閲覧するのはもちろん、各種リーダーへのダウンロード機能も備えている。

オライリーは積極的にEPUBによる新しい書籍閲覧インフラを進めている。このようにWeb上で書庫管理できてブラウザーですぐに読めるところがいい。やはりOnDeckを登録してみた。(下の画像参照)ブラウザーでのおそらくWebkitを使っての表示なので専用のリーダーソフトのような表示にはならないが、今のところPC上ではこれでもいいかと思う。PC上でEPUBを読むにはAdobeのDigital Editionが標準ということになっているが、正直言ってDigital Editionで読む気にはならない。段組など機能は多いのだが、表示自体が読ませることを意識しているとは思えない。(下の画像参照)

画像はそれぞれ上から、bREADER、bookworm、Digital Editionでの表示。bREADERはiPhone対応のものをiPadでx2表示したものなのですこしぼけている。

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