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セーフティネットとしてのリンクトイン

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 このエントリは「リンクトインの利用はいざ自分が職を失った際のセーフティネットになる。このセーフティネットを機能させるためにやるべきことは、学習して自らのエンプロイアビリティを高めること、信頼できるネットワークの構築、そしてセルフブランディングだ」という内容のエントリです。


 ▼リンクトインはセーフティネットだ

 これは私の実体験ではないのですが、リンクトインが大きく普及したタイミングとして、リーマン・ショックで大量の失業者が放出されたときという話をしばしば耳にします。不況で仕事が見つからない中、前職や同窓生などといったリンクトイン上のつながり(ソーシャルグラフ)を辿って、言わば"コネ"で次の職を探したそうです。
 私はこの話を、リンクトインが自分の職を維持するセーフティネットとして機能したと理解しています。そもそも、コネから転職につながるという話はよくあることですが、そういった転職のあり方を強化するツールとしてリンクトインは非常面白いなと思っています。
 とはいえ、こういう話を最近話題に出すと、「やったー!リンクトイン上にコネクションがいっぱいいれば、会社が危機に陥っても簡単に転職できるぞー!」みたいな反応をされることがまれにありますが、まぁ当たり前ですがそう簡単な話でもなく、うまくセーフティネットを機能させる方法論が必要になってくると感じます。


 ▼リンクトインをセーフティネットとして機能させる方法

 日本は原則として解雇がされない社会設計ですが、そうはいってもこの変化が急激な世の中では何が起こるかわかりません。これを踏まえた、リンクトインをセーフティネットとして機能させる方法についての私の見解は以下の通りです。


 1:エンプロイアビリティを高める

 エンプロイアビリティ(雇用され得る能力)を高める。MBAを取得するとか、スキルを身につけるとか、英語を勉強するとか、社外ボランティアで何か経験を得てみる、といったことを通して他社でも雇用され得るような一般的な(社内技能ではない)経験・スキルをつけていく必要があるでしょう。経験したことはリンクトインのプロフィールページに記載していきましょう。


 2:信頼できるネットワークを構築する

 リンクトイン上でのソーシャルグラフをセーフティネットという文脈で考えると、やはりつながりの「信頼性」が重要だと思います。信頼出来ない人には職も紹介出来ないと思いますので。無作為に名刺交換的につながりを構築するのではなく、お互いの人となりを理解した上でコツコツと地道にネットワークを広げていく必要があると思います。
 つながりについては、職場、異業種交流会、社外ボランティア、同窓会などなど、いくらでもネットワーキングの場がありますので、そこを積極的かつ着実に活用するとよいと思います。


 3:ちゃんとセルフブランディングをする(=見られ方を考える)

 セーフティネットを機能させるには、基本的にはエンプロイアビリティ向上とネットワーキングに注力することになるかと思いますが、特にエンプロイアビリティという点では自分が周囲に正しく認識されている必要があります。せっかく海外のMBAを取っているのにそれが全然知られておらず、職探しにつながらない。ということが起きてしまうとも思います。
 セルフブランディングの方法はリンクトインを普通にコツコツ活用しておけば(ニュースにコメントし、グループでの議論に参加し、ツイッター・ブログ等を使って自身の発信をするなど)、基本的には事足りるのではないかと思います。
 セルフブランディングといってもその対象とする「幅」は色々ですので、Web上に情報を完全に公開してあらゆる人向けにブランディングをする方法もありますし、自分とつながっている人以外には公開せずに身内に対してブランディングをするという方法もあります。自分に合った「幅」でセルフブランディングをされるとよいと思います。(とはいえ、個人的には多くの人に知られている方が色々と思わぬチャンスが大きいのではないかとも思います)


 私の見解は以上です。ちなみに、大前提ですが、リンクトインの使用は上記のようなメリットをビジネスパーソンとしての個人にもたらしていて、私は「リンクトインの使用はこれからの福利厚生だ」とすら思っています。なので、「我が社ではリンクトインの使用は一切禁止」という企業に所属されている方は、真剣に転職を検討してもよいかと思います。

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