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LinkedInとは何か?

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[読了時間:2分]

 改めまして、谷口です。本ブログではLinkedInやYammerなどの、ビジネスで使うSNSについて取り挙げていきたいと思います。
 ちなみにですが、このブログでは派手な内容や危機感を煽るような話は出て来ません。LinkedInやYammer自体が「何でも出来る魔法の道具」のようなものではなく「地道にちゃんと使えば、ちゃんと役に立つツール」といった程度のものだと思っていますので、そういった実態に照らした内容を紹介したいと思っています。地道に細々と、ちょっとでも実際に役に立つ話をご提供出来ればと思っています。

 という前提を踏まえて、本エントリでは改めて「LinkedInとは何か?」というお話をしたいと思います。


▼LinkedInの基本情報

 LinkedInとは、2003年にスタートしたサービスで、先月ユーザー数が1億人を突破、IPOで株価が高値をマーク、そして日本語化が年内にも始まると言われており、サービスの設計思想はあくまで「ビジネスパーソンの生産性を高めるツール」であるとされています。
 上記では一言でシンプルに説明しましたが、とりあえずはこの説明を頭に入れておいていただければ、LinkedInに搭載されている様々な機能や今後の様々な話が理解しやすくなるかと思います。


▼そんな説明もつまらないので

 とはいえあまりに抽象的な情報でスゴさが直感的に理解できないかと思いますので、もう少しわかりやすい例を。
 先日ブログ等で紹介したところ非常に反響が強かったのが、下記の機能です。

Company_statistics_google

 実はLinkedInでは企業ごとにページがあり、そこで非常に詳細な、通常知り得ないレベルの企業情報が閲覧できます。
 その例として挙げたのが、上記の「その会社で働いている社員が以前どこで働いていたか」と「その会社を退職した社員が次にどこに行ったか」の表です。上記の表で言いますと「Google社は、Microsoft社から1,091名、IBM社から690名、Oracle社から489名、Yahoo!社から475名、HP社から396名が入社し、退職後はMicrosoft社に198名、Yahoo!社に134名、Apple社に121名、Youtube社に110名が行っている」ということがわかります。これはユーザーが登録している履歴書情報をLinkedInが自動的に読み込んで、こうして人材の流動を可視化しているのです。
 詳細は下記の記事で紹介しましたが、こうして各社の人の出入りを見ているだけで「優秀な人材は今どの会社に集まっているのか?」がわかり、次に出てくるサービスが見えてくるとも言えます。また、「自分はこんな人生を描きたい!」と思ったときに、他人の履歴書を見ることで自分の参考にすることも可能です。

 TechWave:LinkedInにおける企業のすさまじい情報公開【谷口正樹】


▼LinkedInはどう使えばよいのか?

 「LinkedInをどう使うか?」についてご説明する際には、便宜上、個人利用と法人利用の2つに分けて説明させていただいてます。

 個人の利用としては下記のような使い方があります

 ・自分の業界に合わせ、かつ、そのニュースへの専門家たちのコメントも閲覧できるソーシャルニュースの閲覧
 ・グループ機能を使った、自分の所属する業界の人同士でディスカッション
 ・アンサーズ機能を使った、その業界、領域の専門家への質問
 ・グループやアンサーズで専門家として認められることによるセルフブランディング
 ・シグナル機能を使った、自分の人脈に近い人でどんな人材がいるかのチェック
 ・その他、求人への応募、企業情報・動向のチェック、などなど

 一方で、法人の利用としては例えば下記のような使い方があります

 ・企業ページでの製品、サービスの紹介
 ・求人
 ・BtoB広告の出稿
 ・優秀な人材の存在を露出することによる企業のブランディング

 などかと思います。他にも色々とありますが、シンプルにまとめるとそんなところかと。

 とはいえ直近では日本人はほとんど集まっておらず日本のLinkedInはまだ誰もいない荒野のような状態ですので、今は使えないツールかと思います。日本人や日本の情報がどんどん参加することで、近いうちに非常に有益なサービスになると推測されます。


 明日以降はこうした前提を踏まえつつ、詳細の機能や事例、使い方などなどをご紹介していければと思います。

 もしまだLinkedInのアカウントをお持ちでないという方は、 こちら から是非ご登録ください!

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