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ブログやツイッターをセルフマネジメントツールとして考える

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最近、ツイッターの盛り上がりに伴い、セルフブランディングやソーシャルメディアを活用したマーケティングのセミナーが目につくようになりました。ツイッターが一般的に利用され、その効果が認知されつつあるからといえるでしょう。

気になるのは、フォロワーを増やすためのテクニックを重視する傾向が増えてきていることです。フォロワーを増やすケースが増えてくると、フォローしている人のTL(タイムライン)を読まなくなるケースも増え、ツイッターの良さでもあるインタラクティブなリアルタイムコミュニケーションの良さが失われてしまうことが懸念されます。

また、セルフブランディングを高めることを短期的な目的にしてしまうと、目的達成のためにテクニックで対応しようと急いでしまい、リアルの場でギャップが露呈されてしまうといったケースも出てくるのかもしれません。

私は、3年前以上前の3月に、オルタナブログを始めました。ブログを始めた理由は、オルタナブロガーの方々とオフラインの場で交流でき、中長期的には、ブログを通じて自分自身のプレゼンスを向上できればと考えていました。中長期的な達成のためには、自分の強みや弱いと向かい合い、毎日継続して書き続けることを意識して取り組んできました。

既に、ブログの連続更新は1,100日を超え、毎日の日課のようにブログを更新続けています。ちなみに、ツイッターは、昨年の7月に初めてから、毎日継続してつぶやいています。

私自身が、かなり意識しているのは、セルフマネジメントツールとしての活用です。ブログを1回書くというのはたいしたことはないのですが、それを毎日積み上げていくためには、それなりの努力が必要です。毎日の更新のためには、情報のインプットや時間の有効活用、人とのリアルな場での情報交換、そして精神面での安定感が必要になります。私自身、1年中、毎日ネタに困らないというわけではなく、1年の中で幾度となくスランプに遭遇します。

その中で、できるだけブログの内容の品質を落とすことなく、取り組むよう努力しています。また、オルタナティブブログは無報酬です。「モチベーション3.0」という書籍が最近話題となっているように、報酬を意識してブログやツイッターを始めてしまうと、モチベーションを継続的に維持していくのは、難しいのかもしれません。

ツイッターも同様です。ブログよりも気軽に投稿でき、毎日つぶやくことはブログと比べるとハードルは低いでしょう。私自身は、以前のブログの中でツイッターでの「つぶやきポリシー」を掲載させていただきましたが、気軽がゆえに、ポリシーをもって、自分の人間力や人間性を伝えていく努力をしていく必要があるのでは感じています。

「ブログは専門性、ツイッターは人間性を表現するツール」という言葉が好きなのですが、ブログやツイッターはそれぞれが万能であるわけではありおません。双方をうまく使い分け、自分自身をマネジメントしていくツールとして活用していくことが大切ではないかと感じています。結果論として、パーソナルブランディングやプレゼンスの向上につながっていくというのは、理想の姿ではないでしょうか。

結果を急ぐのではなく、自分自身と向き合い、セルフマネジメントを意識し、地味に努力と『徳』を積み重ねていくことが、自分自身の力をつけていくための、成功への早道ではないかと感じています。

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