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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

昨日の記事では「ウサマ・ビン・ラディン殺害の情報がTwitterでリークされる」という話を取り上げましたが、今日はもう1つ、改めてTwitterの速報性を示す話を。ビン・ラディンが潜伏していたイスラマバード近郊の町、アボタバード(Abbottabad)で今回の襲撃・殺害事件は起きたわけですが、たまたまこの町にいたSohaib AtharというITコンサルタントが、自らのTwitterアカウント(@ReallyVirtual)で一部始終を(そうとは知らずに)ツイートしていたそうです:

Here’s the guy who unwittingly live-tweeted the raid on Bin Laden (TechCrunch Europe)
One Twitter User Reports Live From Osama Bin Laden Raid (Mashable)

いわばビン・ラディン殺害を現場から実況中継していた形になるわけですが、別に米軍の行動に気づいていたわけではなく(ましてやビン・ラディンが自分の近くで潜伏していたことに気づいていたわけではなく)、未明にヘリコプターが飛び回るのを不審に感じてツイートを始めたとのこと:

rv_1

「深夜1時、アボタバード上空でヘリコプターがホバリングしている(これはとても希なことだ)。」

これが日本時間の5月2日午前5時5分に投稿されたツイート。その4分後、今度はこんなツイートが投稿されています:

rv_2

「窓が揺れるような、大きな爆発音がアボタバードに響き渡った。何か悪いことが始まったのでなければ良いけど」

そして1時間後、日本時間で5月2日午前6時10分。事態はますます大きくなって行きます:

rv_3

「アボタバード上空を飛んでいたヘリコプター、もしくはUFOが撃墜され、ビラルタウン近くに落ちた。閃光が見えたとの話もある。みんなはドローンじゃないかって話してる。」

こうした状況報告がしばらく続けられ、何が起きているのか分からないながらも、アボタバードで航空機を使用した軍事的な活動が行われている様子が伝えられて行きます。

またほぼ同時刻に、別のユーザーも関連ツイートを投稿しています。Mohcin Shah(@m0hcin)という人物なのですが、この方はパキスタンのRawalpindiという町にいる人物とのこと。例えば日本時間5月2日午前5時39分、こんなツイートが:

m_1

「アボタバードにいる家族と話ができた。それによると、爆音が3回聞こえたが、何が起きているのかは分からないそうだ。」

そして日本時間の5月2日午後2時40分、事件発生から9時間が経過し、静まりかえった町の様子をSohaib Atharが写真付きで紹介しています:

rv_4

詳しいツイートの流れを確認したいという方は、Mashableに掲載されている以下のまとめをご覧下さい:

恐らくこうしたツイートや、他のソーシャルメディアを通じた情報発信が、ここに掲載されている人々以外のユーザーからも行われていたのでしょう。確かに全てが終わった後でなければ、この一件がビン・ラディンの殺害という重大な事件であったことは分からなかったわけですが、ジャーナリストがいない現場でも、こうした形で貴重な情報の伝播・保管が可能な時代になっているのだということを如実に示していると思います。

好むと好まざるとに関わらず、あらゆる情報が「現場から」リアルタイムで発信されるということが不思議ではなくなりました。もちろんそれによって、デマのリスクやパニックの危険性などといったネガティブな影響もあるでしょう。しかしソーシャルメディアやリアルタイムウェブをなかったことにするなど不可能ですから、こうした現実と向き合い、デメリットを減らしてメリットを増して行くためにはどうすれば良いか?を考える姿勢が求められているのではないでしょうか。

考えてみれば、「9.11」から派生したイラク戦争では、FOXニュースなどのテレビが現場からの情報を第一に伝える役割を果たしていたわけですが。あれから10年、メディア環境も大きく変わったことを改めて思い知らされる一件だったと感じています。

【○年前の今日の記事】

「情報ワクチン」という発想 (2009年5月3日)
「意外な出会い」が楽しめるラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン (2008年5月3日)
仕事とフラメンコ (2007年5月3日)

アキヒト

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株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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