意外に高齢?Twitter ユーザー像
ネット関連の調査を行っていることで有名な米国の非営利団体、PEW Internet & American Life Project。その最新レポートで、Twitter ユーザーについて調査されています:
■ Twitter and status updating (Pew Internet)
レポート(PDFファイル)はこちらからダウンロードできますので、興味のある方はご確認下さい。
当然ながら米国内限定の調査(2008年12月に実施)なのですが、いくつか面白いポイントが出ています:
- 米国の成人インターネットユーザーの11%が、Twitter もしくは Twitter 型のミニブログサービスを利用している
- 全体的に若いユーザーに使われている(数値は各層でのユーザー比率):
- 18歳~24歳: 19%
- 25歳~34歳: 20%
- 35歳~44歳: 10%
- 45歳~54歳: 5%
- 55歳~64歳: 4%
- 65歳以上: 2%
- そのため、所得が低い層の方がユーザー比率が高い傾向がある(年収3万ドル未満の層で17%、7万5千ドル以上の層で10%)
- ワイヤレス接続を行っている層の方がユーザー比率が高い傾向がある(ワイヤレス利用者の14%に対し、非利用者では6%)
- SNSに参加している層の方がユーザー比率が高い傾向がある(SNS参加者の23%に対し、非参加者では4%)
- ブログを書いている層の方がユーザー比率が高い傾向がある
(ブロガーの27%に対し、非ブロガーでは10%。ちなみに米国のインターネットユーザーのうち13%がブロガーとのこと) - 米国の現実社会全体よりも、多種多様な人種が参加している(若年層の方が人種のダイバーシティが広いため)
などなど予想通りという点もあれば、若干意外な点もあります。個人的に驚きなのは、Twitter ユーザーには若い人が多いとはいえ、意外に中高年層にも浸透していることでしょうか。
As noted above, Twitter users are overwhelmingly young. However, unlike the majority of other applications with a similarly large percentage of youth, Twitter use is not dominated by the youngest of young adults. Indeed, the median age of a Twitter user is 31. In comparison, the median age of a MySpace user is 27, Facebook user is 26 and LinkedIn user is 40.
前述の通り、Twitter ユーザーは全体的に若い。しかし同じように若い世代が中心的ユーザーになっている著名なアプリケーションとは異なり、Twitter は最も若いグループのみに占領されているわけではない。実際、Twitter ユーザーの年齢の中央値は31歳である。これに対し、MySpace では27歳、Facebook では26歳、そして LinkedIn では40歳となっている。
ということで、主にビジネス向けSNSという性格付けがなされている LinkedIn は別格として、MySpace や Facebook に比べ年齢層の高いユーザーにも支持されているという結果が出ています。SNSに比べ、手軽に利用できることが原因の1つでしょうか?
いずれにせよ、「Twitter は意外に若者以外にもウケている」という結果。企業にとっては、若年層に偏りがちなSNSに比べ、Twitter がマーケティングの舞台として活用できる幅が広いということを示しているかもしれません。そういえば先日、「Twitter、企業アカウントを有料化へ?」なんて記事もありましたし、今回の調査結果は Twitter にとって願ったりのタイミングだったりして?